どうやらここはゲームの中
綴魅-TSUZUMI-
第1話
「お、今日は珍しく早起きだな。」
当たり前のように話かけてくるエプロンをした男性キャラクターは朝食を机に並べている。
「最近のゲーム機は凄いなぁ…。」
「おーい春ー?何ぼーっとしてるの。早く食べないと冷めちゃうよ」
関心しているとキャラクターが私をあだ名で呼ぶ。
「え…?今…なんて?」
「本当にどうしちゃったの?風邪?」
そう言いながら寄ってきたキャラクターは私の額に手を当てて
「熱は無さそうなんだけどなぁ?」
「え?え??何?なんで?え??ゲームだよね?え?」
「ゲーム?何の話?」
実際に触れられている感触があるだけでなく、体温まで感じる手に驚き後退りして一生懸命考えを巡らせるも答えは見つからない。
「…ゲームじゃないの?」
「さっきから何言ってるの?ちゃんと現実だよ?寝ぼけているなら顔洗っておいで」
頭が追いつかず立ったままの私を洗面台まで背中を押していくキャラクター。
どうやらここはゲームの中 綴魅-TSUZUMI- @tzm_109_
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