第27話 ドゥーンと「原初精霊」と世界の話
》
初見の魔獣を討伐しようとする行為は、通常であれば推奨されない。
危険で、なおかつメリットがないからだ。
どのような能力をもっているかわからず危険、ということはもちろんある。
しかしそれ以上に大きいのは、魔獣の「危険度」や倒すことでギルドに与えられる「貢献度」そのものが未知数であり、倒すことで開拓者が得るものがあまりにも少ない、ということであった。
以前、「無言の底沼」にて観測された大魔獣の検証・討伐が現場で即時行われたのは、その存在よる人界への影響力が推し量るまでもないクラスにあったためだ。
では今回はどうか。
俺たちの目の前に現れたのは、以前と同じ1000メートル級の大魔獣である。
その出現地点は、最前線である都市よりはるか北方、未だ魔獣はびこる「虚構領域」は未踏地帯のひとつ、「ディアンマ大森林」。
危険度の大きさは言うまでもないものだが、果たしてこれを倒すことによって「暮れずの黄昏」もしくは「明けずの暁」は、どれほどの貢献度を得ることができるだろうか。
答えは、わからない、だ。
そしてこれが暴れたとて、人が暮らす領域が被害を受ける可能性は、(将来的にどうにかせねばならないとしても)今はない。
ならば出すべき結論は撤退である。
相手が超級の巨大魔獣であろうとなかろうと、未知の魔獣に出会った一般的な開拓者は、こう結論を出すのに一秒と時間をかけたりはしない。
だが、
……どうする!?
今だけは例外だった。
俺たちが「そう」結論を出すための思考プロセスに、未知という名のノイズが走り、混ざり合ってしまったからだ。
声が響く。
あいも変わらず感情を素直に乗せた心地よさすら感じる声音で、
──たすける──
──たすけて──
──たまご──
──だめ──
──まーけろん──
──もうもどらない──
「な、なんなのぉ、これ!?」
荒れる森の中、マティーファが耳を押さえながら聞こえる声の発生源を探ってあたりを見回すが、当然何もわからない。
そもそもの話、目の前にある土と木々が大地からめくれ、砕かれ、立ち上がった魔獣の肌がビキビキと異様な音を立てながら岩のような質感に変じていく中、これほどまでにクリアに聞こえる「声」の発生源を探ろう、という方がおかしいのだ。
……助ける? 卵? ……この森の先に、一体何がある……!?
撤退、という結論に否やはない。
だが、俺の危機感がつげていた。
これまで幾度となく俺自身の命を救い、トワイたちをフォローし、結果としてギルドを大陸の最上位にまで押し上げたのだと自負する、俺の「危機感」が、激しく警鐘を鳴らしていたのだ。
これを無視してはいけない。これを捨ておいてはいけない。
そうしてこの場を逃げ、魔獣を放置することは、今はよくとも、「俺たち」にとって取り返しのつかない事態を引き起こしかねないのだと、俺の中にある「何か」が騒いでやまないのだ。
「……くっ」
撤退。その二文字を脳裏に置きとどめながら、
「……おい、あんた!」
俺は「声」への呼びかけをつくる。
「わたしぃ!?」
「わらわ?」
違う。お前らじゃない。まあお前らじゃないなら俺の頭がおかしくなってしまったと感じるような状況ではあるが、とにかくお前らじゃない。
「声の主!『卵』がどうとか言ってるヤツ! ……『助けろ』、ってのは、あの魔獣から、ってことでいいのか!?」
──……!──
俺がそう言うと、まるで息を飲むような気配が森全体から伝わって来た。
──そう!──
──そう!──
──そう!──
──まもる──
──たすける──
──はなしわかる──
──にんげんのぶんざいで──
「逃げよう」
──まって──
──あやまる──
──ちがう──
──ちがった──
──ことばむずかしい──
思ったより話せるなコイツ。少なくともマティーファよりは大陸語が通じる気がする。
俺は叫ぶように言う。
「だがこれ、この魔獣! わかってるとは思うが、今すぐどうこうできるモンじゃねェぞ!」
何せ巨大。以前トワイがぶった斬ったものではあるが、あの時と同じ戦法が通じるかどうかも未知数だ。
だが声は、どこか楽観的な感情さえ滲ませながら、
──だいじょうぶ──
──いける──
──やれる──
──やれる──
──いける──
──どりょく──
──ゆうじょう──
──どこんじょう──
何か精神論が混ざり始めたが、そう言う間にも、魔獣の体から脱落した体毛や、盛り上がって完成した岩のような表皮の余剰分が、雪崩の勢いで周囲に降り注いでくる。
そのほか、魔獣の体積が増したことで地表が歪み、あたりの地面が沈んだり盛り上がったり、あるいはそこらに生えていた木々が倒れてきたり足元が崩れたりと、この場所の危険度は右肩上がりに増すばかりだ。
だが、この「声」は逃げずに自分を助けろと言う。
だから、
「だったら、だ! お前が自分を助けろ、って言うンなら、先に俺たちを助けろ!」
ディアンマ大森林の中には、未だ「黄昏」メンバーたちが散り散りになっている。
それらの命をトワイから預けられ、指示を出し続けなければならない立場として、俺はヤツらを捨て置いて別の任務を遂行することなどできない。
だが「声」は、俺の要求などわかっていたかのように、
──だいじょうぶ──
そう、声に落ち着きすら含ませ、滲ませる。
──だいじょうぶ──
──だいじょうぶ──
──だいじょうぶ──
その一言を幾度も繰り返し、やがて、
──もうおわる──
そう、「声」がつげた瞬間だった。
目の前に、これまで見たものよりも一層色濃い「空間の歪み」が現れ、俺たちの体を飲み込んでしまった。
》
一瞬の視界の暗転ののち、俺は足元がふわりと不確かになったのを感じた。
「!」
空間の歪みから吐き出され、空転した足元は、しかし一瞬の滞空ののちに岩と砂の感触を捉える。
そうして見えたものは、これまで俺がいた森林とは全くちがう景色、すなわち岩場であった。
「ここは……」
空が近く、風が強い場所だった。
気づけば太陽はだいぶ西へと傾きつつあり、地平線の際からはすでに夜闇がにじり寄ってきているのを見てとれる。
視線を上へと向けると、そこには聳えるような岸壁があり、そのさらに上にはディアンマのものとよく似た植生の森が見えた。
だがここで俺はおかしい、と思った。
なぜって、森の「さらに上」がある。
そこには茶色の岩肌や雪のような白が見え、そしてそれらは、霧だか靄だかわからないもので覆われ、そのさらに先をこちらから隠していた。
その威容。
その勇壮。
それは、はるか天空を突くような標高を誇る山だった。
そして後ろへと目を向けると、
「…………!」
正面方向、その姿をもはや霞ませるような距離の場所に、例の1000メートル級大魔獣が、こちらと視線の高さを同じくして佇んでいたのだ。
眼下には広大な森が見え、そこでようやく俺は理解した。
すなわちここは、「ディアンマ大森林」を超えた先、前人未到の「鉄血山脈」に連なるどこかの山の中腹であったのだ。
》
落ち着いてから俺が周囲を見回し、まず目に入ったのは、数多の人間が不思議そうな顔をして佇んでいる風景だった。
すなわち、「暮れずの黄昏」の主力メンバーたちだ。
半ばダメ元で言ってみた発言だったが、本当に俺たちは大森林からの脱出に成功したようだ。
だとすればあの「声」の主とは、一体何者であったのだろうか。
「ドゥーン」
その時、そう言ってこちらへと駆け寄って来たのは、黄金の剣を腰に刷いた金髪の美丈夫トワイライトと、その後ろからついてきているノエルだった。
俺は言う。
「トワイ、ノエル。無事だったか。猿は?」
「ブラッドマンキータか。なんか勝手に死んだ」
ディアンマ「最強種」三種の一角が勝手に死ぬはずがないとは思うが、まあトワイとノエルが揃ってて引けをとるはずないからな。多分うまくやったのだろう。
「他の連中も……あァ、どうやら揃ってンな。今回の攻略に参加したのはこれで全部か?」
「ん。……そうだな、揃っている。あれほど散り散りになってしまったというのに、誰一人欠けていないのは奇跡だな。……本当に助けられた、ドゥーン。礼を言う」
「は。礼より金だ。それに事態が解決したかどうか、なンてのはまだわからないぜ?」
そう言って俺は、己が立つ岩場より森を見下ろす方向、すなわち南へと視線を向けた。
そこには、霞むような距離に存在する黒色の山のような存在が佇んでいた。
元ダイアーマーケロンであった、1000メートル級大魔獣の姿だ。
トワイが言う。
「森の中から見ていた。あれが突如として地面から生え、立ち上がっていく姿を」
「あァ、まァ生えたようなモンだなァ。元はダイアーマーケロンだったモンだが……だとすれば、湿原に現れたのもこの森が起源ってことか?」
大湿原には魔獣が空から降ってきたような痕跡があり、そして空を彷徨う「帝雲」は、その内部を「ディアンマ大森林」につなげていた。
だとすれば、あの大魔獣は「これ」と同じように突如として発生し、のちに「帝雲」を通じて湿原に落ちたのだという予測が立てられる。
大魔獣が突如として人間の領域に生えて来た、というよりは救いのある結論だが、それにしたって不思議な話だった。
「……わからねェことだらけだな」
何にせよ、前例のない話なのだ。
魔獣の「元」がマーケロンであったこともそうだが、これほどの凶災が、突如として発生してしまうなど──。
と、その時だった。
──たすけた──
──たすけろ──
──たすけた──
──わたしたち──
──くれずのたそがれ──
──あけずのあかつき──
──たすけろ──
──たすけた──
あの森で俺たちが聞いた「声」が、またしても発生源を悟らせぬ声音を響かせて来たのだ。
どうやらそれは俺やマティーファたちだけでなく、今度はトワイとノエルにも聞こえたようで、二人とも不思議そうな顔をしている。
「ドゥーン、これは……」
「あァ。なンか、うん。声だ。『何』かはわからん。だが礼だけ言っとけ」
「ありがとうーーーー!!! ……これでいいだろうか」
意味もわからないままノータイムで全力の「ありがとう」をカマせるのはお前のいいところだな。周りの皆がビビった顔でこっちを見ているが。
声は続ける。
──おれい──
──きもちがいい──
──だがはやい──
──おれい──
──はやい──
──まじゅう──
──まーけろん──
──どうにか──
そう「声」は矢継ぎ早につげてくるが、しかしその前にはっきりさせておくことがある。
「あァ、助けてもらったからにはどうにかすンぜ。だがその前に、教えてくれ」
──すりーさいず?──
あるのかサイズが。いや気にはなるがそうではない。
「お前は、『何』だ? どうしてこンな声が出せて、どうして俺たちを助けられた? そして……あれは、なンだ? あの巨大魔獣は」
それを聞いた「声」は、一瞬黙り、
──も、もういっかいいって?──
「オーケーわかった。ゆっくり行こう」
どこへと視線を向けてもいいかわからず、俺は空を眺めながらそうつげた。
》
その声は、己を「精霊」だと名乗った。
「精霊。精霊、精霊、精霊、か……。皆、覚えは?」
円陣を形作るようにして話を聞くのは、俺、ノエル、レイチェル、マティーファ、トワイの五人だ。
皆は俺の質問に首を傾げながら、どこからか聞こえる「声」へと耳を傾け続けていた。
声は言う。
──せいれい──
──げんしょせいれい──
──しぜんをかたちづくるもの──
──あるいはしぜんからしょうずるもの──
──このせかいのそとでうまれたもの──
──……わかる?──
「ぶっちゃけて言うとよくわからねェが……」
そこでトワイが言った。
「100年前、この大陸には異世界より厄災が落ちて来た。すなわち、『魔王』と『魔獣』と『古世遺物』だ。このうち『魔王』はかの聖魔戦争で討伐され、この大陸には数多の『魔獣』と『古世遺物』が残った。察するに『原初精霊』とは、その時に一緒にこの世界にやってきた、異世界由来の『何か』……ということだろうか」
それを聞いた「声」が、嬉しそうに声音を弾ませた。
──そう!──
──そんなかんじ!──
──はなしわかる──
──わかるはなし──
──にんげんのぶんざいで──
何かところどころで人間への差別意識が垣間見えるが、何かコンプレックスでも抱えているのだろうか。
──わたしたち──
──もり──
──「もりのげんしょせいれい」──
──もりあるところにせいれいうまれる──
──せいれいおちてきたところにもりうまれる──
──おわかり?──
要は、
「あの『ディアンマ大森林』そのものが、あんただってことか。だとすればあのワープ現象も空間移動も、全部あんたの力か?」
──そう──
──わーぷ──
──わーぷ──
──……わーぷ?──
「わっ! てなってどっかに飛ぶヤツ」
そうノエルが捕捉する。
──それならわかる──
──さいしょからそういえ──
──そう、それ──
──ちから──
──わたしたちのちから──
──あなたたちたすけたちから──
──そして──
──まもっていた──
──たまご──
──まもってた──
「それだ。卵、って……」
──あせるな──
──いまからはなす──
……なんかコイツ俺への当たり強くない?
思うが、ツッコんでも話が進まなそうなので俺は無視をした。
──まーけろん──
──あなたたちが「だいあーまーけろん」とよぶもの──
──たまごうんだ──
──まもってた──
──わたしたち──
──にたいのまーけろん──
──まもってた──
──ともにまもってた──
察するに、その「二体のマーケロン」のうち一体が、先日湿原に現れた一体か。
だが、その「卵を守ってた」マーケロンの一体は湿原で討伐され、もう一体はここより南で大魔獣へと進化を果たした。
それはどういうことなのか。
自称「精霊」は言う。
──このせかい──
──わたしたち──
──あなたたちが「まおう」とよぶもの──
──あなたたちが「まじゅう」とよぶもの──
──やってきた──
──ひゃくねんまえ──
──ながいじかんたった──
──ひゃくねん──
──じかんたった──
──とてもながいじかんたった──
──ゆえにせかいが、へんかをはじめた──
「……変化」
──へんか──
──へんよう──
──へんせん──
──てんかん──
あるいは、
──しんか──
それが起こると、どうなるか。
──せかい、まじゅうにあわせたものにうまれかわる──
──せかい、わたしたちにあわせたものにうまれかわる──
──せかい、あなたたちが「いせかい」とよぶものにうまれかわる──
──せかい、いせかいになると──
──せかい、いせかいにうまれかわると──
世界が異世界に生まれ変わると、
──まじゅう、もとのすがたに「かいき」する──
「……!」
回帰。
それはつまり、あの大魔獣こそがダイアーマーケロンの「異世界」での本当の姿である、ということか。
──だけど──
精霊は続けて言う。
──まーけろん、たまごうんだ──
──まーけろん、わたしたち、ともにまもってた──
──たまごまもってた──
──まーけろん、のぞんでない──
──せかいの「しんか」も、じぶんの「かいき」も、のぞんでない──
だが、
──せかい、かわる──
──すでにかわりはじめてる──
──せかい、かわる──
──ひとりめのまーけろん、「かいき」しそうになっていた──
──だからおいだした──
その結果、一体目の大魔獣は「無言の底沼」に流れ着いた、ということか。
だが、
「……それで大分被害が出たが……」
──しかたない──
──ゆるせ──
──こどものしたことですから──
誰が子供だ。いや年齢も何もわからないが。
──だけど──
精霊は言う。
──にたいめ──
──ははおや──
──まにあわなかった──
──かいき、かんりょうした──
──せかいのへんよう、かそくしてる──
──まじゅう、かいきする──
──つぎつぎかいきする──
──まにあわなかった──
「……」
その紡がれる言葉に、俺たちは不穏なものを感じとる。
あの大魔獣が「無言の底沼」という人間の領域に現れたのは、この精霊の能力と「帝雲」の「道」の行き先が、偶然そこであったことから引き起こされた悲劇だったと言えなくもない。
だがこれから先、世界の「変容」に伴う魔獣の「回帰」が、そこかしこで起こるようになれば。
世界も「開拓者」たちも、前線も照覧領域の住民たちも。
今まで通りでは、いられなくなるだろう。
「…………」
俺たちの無言にも構わず、精霊は続ける。
──まーけろん──
──もう、もとのまーけろんじゃない──
──あばれる──
──こわす──
──いせかいでおそれられた──
──さいあくのあくま──
──さいあくのけしん──
──「だいだるだいろす」──
「……ダイダルダイロス」
──ぶっちゃけわたしたち──
──このせかいどうでもいいけど──
「おい」
──まあきけ──
だから当たりが。
──たまごはまもる──
──わたしたち──
──まーけろん──
──ともにまもってた──
──まーけろんのたまご──
──あれだけはまもる──
──ぜったいにまもる──
──まーけろん、もうもどらないけど──
──たまごだけはぜったいにまもる──
だから、
──だから、けいやくむすぶ──
「……契約?」
──そう──
──けいやく──
──わたしたち──
──いせかいのもの──
──ほんらいであれば──
──へんよう──
──へんか──
──かんげいすべきもの──
この世界が自分の生まれ育った世界に「変わる」というのであれば、まあそれは当然だろう。
──だけどわたしたち──
──まもる──
──たまごまもる──
──やくそく──
──まーけろん、もうもどらない──
──やくそく──
──だから──
──けいやく──
──わたしたち、にんげんのみかたになる──
精霊は言う。
──せかいの「へんよう」──
──もうとまらないけど──
──わたしたち──
──たまごまもる──
──にんげんのみかたになる──
──そのためだけに──
──たまごまもるために──
そのための、
──けいやく……!──
》
精霊は、マーケロンの残した卵を守りたい。
だがマーケロンは「ダイダルダイロス」と呼ばれる存在へとすでに「回帰」しており、もう戻ることがない。
本来であれば、精霊は「異世界」側の存在だ。世界の「変容」も、歓迎すべき事態なのだ。
だが精霊は、そこを曲げるという。
そこを曲げ、マーケロンの卵を守るためだけに、人間と契約を結ぼうと、そう言っているのだ。
こちらからしても、別にあの魔獣を倒せるなら否やはない。
だが、念のため確認しておこうか。
「……ちなみにそれ断るとどうなンだ?」
──ことわれない──
……ン?
──ことわれない──
──あなたけいやくむすんだ──
──どぅーん・ざっはーく、けいやくむすんだ──
──たすけた──
──くれずのたそがれ──
──あけずのあかつき──
──わたしたちたすけた──
──どぅーん、けいやくむすんだ──
「…………」
この場にいる皆の視線が、全てこちらに集まった。
──にげられない──
──いせかいのせいれい、あまくない──
──にげられない──
──いせかいのせいれいからは、にげられない──!──
なぜか精霊は最後に、妙な威厳を滲ませながらそう告げた。
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