第12話 ドゥーンと大魔獣と天覧武装
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王都北方にある大湿原、「無言の底沼」は、本来であれば一年中温暖な気候に恵まれている土地だった。
年間の降水量こそ多いが、夏でも天気は荒れづらく、自然、さまざまな動植物が独自の生態系を築いている。
森と草原がマーブル模様を描くように続く一方、晴れた日に遠く見える山々の稜線は、どれも底の浅い皿をひっくり返したようになだらかだ。
そのような天気の日に、雲間から降り注ぐ陽光の神秘さは、大陸百景のひとつにも数えられている。
「大陸百景って初めて聞いた」
「俺が今作った概念だかンな」
ノエルが感心したようにこちらを見上げ、それに俺が答えると、周囲、湿原手前の森林地帯に身を潜めたおよそ100人からなる合同斥候部隊が、信じられないものを見るような視線を向けてきた。
「アニキアニキ、あんま適当なこと言ってっとそのうち後ろから撃たれるよ?」
「何言ってンだ。この場所の下調べが十分にできてンなら、今の俺の発言が嘘かどうかくらいすぐわかるはずだろう。騙される方が悪ィんだよ、騙される方が」
周囲、それぞれに得物を持った面々が、どうしたわけかガチャガチャと装備に音を立てるが撃たれるような気配は感じない。なぜって今撃てば自分騙されましたと宣言するようなモンだしな。
無視して俺は言う。
「しかし……何も見えねェな」
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この大湿原は、普段であれば雨が降っていようとも薄い雲を透かし、豊富な陽光が大地を満たしているはずの場所だ。
しかし今俺たちが確認する限り、森も草原もその向こうに見えるはずの山々の稜線もそれらを住処とする様々な動植物も、何も見えてはいなかった。
とんでもなく濃い霧が、湿原全体を覆っていたからである。
「しばらく見ねェ間に随分と様変わりしたな。反抗期か?」
「アニキアニキ、湿原の反抗期ってなに?」
「多分言われるがままに湿り続ける人生に嫌気がさしたンだろうよ。つまりこの霧は現代社会において若者が抱える闇、その一端……」
「ジメッとした感じが意外とそれっぽくてヤだなぁ……」
と、その時だった。
「ちょっとあなたたち、もう少し真面目にやってくれませんか」
そう言って、俺とノエルの間、その背後側から、ひょこりと顔を出してきた姿があった。
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ノエルより一層幼く見える童顔は、背景を透かす半透明。
ただでさえそれなのに、その体には胸から下へ向けてグラデーションがかかっており、下腹部より下は、完全に消えて見えなくなっている。
頭の高さを身長というのであれば、その位置は、地面から140センチ前後だろうか。
際立った童顔もあわせると、少女という表現すらやや高めの見積もりに感じてしまうほど、その少女の年齢は幼く見えた。
幽鬼系が種族的に好むボロ布のようなローブは、しかし上質なシルクを思わせる純白で、フードに覆われたセミロングの髪もまた煌めくような純白をしている。
総じて神秘的なものを思わせるその少女の容姿は、世間一般的な「幽霊」のイメージとは、いささかかけ離れたものになっていた。
「お、キャスリンじゃん。へーい」
気安い様子で、ノエルが幽霊少女へと向けて右の手のひらを差し出した。
「へーい、です。ノエルさんは変わりませんね、安心しました」
「俺も変わらンぞ」
言いながら、俺はキャスリンがいる位置を両手でかき混ぜるようにこねくり回す。
「ちょ、なんですか。無駄ですよやめ、ちょ、ぶはぁ。触れないんですから無駄ぶはぁ」
触れられないことには触れられないが、霧のように漂うキャスリンの姿は別に、物理的な干渉を全く受けないわけではない。
少々練習とコツはいるが、キャスリンそのものではなく、周囲の空気をかき乱すように手を回してやれば、この通り、
「『やめてくださいって言ってんでしょうが!』」
胸のあたりを両手で覆い、顔を赤くしたキャスリンが、ただ『要求する』という、簡単な音式呪言を放ち、それが俺の側頭部をしたたかに弾いた。
それはもっとも原始的とされる呪言効果だが、練度によって威力は十分。
感覚的には力士にビンタされるくらいのものだろうか。首をやったかもしれん。
息を切らしたキャスリンが言う。
「ほ、ほんとにもう、相変わらずですねこの人は。ギルド追放になってもまだ懲りてないんですか」
「は? 何言ってんだキャスリン。俺がギルド追い出されたのはいわれのないセクハラ疑惑が原因だろう。おめェとは関係ないじゃねェか」
「ノエルさんこの人マジで自覚ないんです?」
ノエルが腕を組んで言う。
「うーん、マジなのはマジなんだけど、それにしてもキャスリンの場合は線引きわかんないし……たまに類似種族の女の子で集まって、もわもわふわふわ遊んでるじゃん?」
「あれは娯楽です。この人のは犯罪です」
えー……? と呟き、ノエルは大袈裟に首を傾げて何やら考え込んでしまった。
俺は言う。
「で、何しに来たンだ、『暮れずの黄昏』期待のホープがよ。まさか俺たちを茶化しに来たんじゃねェだろうな」
「いえ、それはもちろん斥候の一環で。一応マティーファさんには、『もしあのバカを見かけたら適当にディスっといてぇ』とは言われてますが」
「それを茶化すと言わずどうすンだ……」
それはそうです、とキャスリンが言った時だった。
「おい、遊んでいる場合ではなさそうじゃぞ」
そう言って俺たちの前に降り立ったのは、スカイブルーの髪をもった灰翼の翼人にして、「明けずの暁」三人目のギルドメンバー・レイチェルだった。
レイチェルは、本隊より先行してきた合同斥候部隊より、さらに先行して霧の様子を見に行くために結成された、臨時の翼人パーティに加わっていたのだ。
「よっ、と。いや、本当に厄介じゃな、この霧。適宜風をビュンビュンさせて視界を確保しようとしたが、無駄じゃ、無駄。これ本物の霧というより、概念系の何かとかじゃないのか? でなければ、他の術師系の翼人がどうにかできたであろうからな」
翼と肩口についた水滴を適当に払いながら、レイチェルが俺に報告を入れてくる。
だが、
「おい、お前一応臨時パーティの一員だろう。俺への報告もいいンだが、パーティとか合同部隊のリーダーに報告するの先なンじゃねェのか」
「いや、言ったじゃろ。そんな場合じゃないんじゃて」
そうレイチェルが言った時だった。
俺たちと湿原の間に降り立ったレイチェル、その広げた翼の向こう。
普段であれば勇壮な大自然が広がり、俺たちを迎えていたであろう湿原は、今は霧に覆われている。
俺が気づいたのは、その霧が、
「ん? 濃さが増してる……?」
前方、霧が濃いとはいえ一応は陽光の片鱗を感じることのできていた湿原が、今まるで太陽がゆっくりとその顔を地平線へと沈めていく際のように、闇の色を強くし始めていた。
だが今はまだ昼日中。日没が訪れるまで、数時間は猶予がある。
ではそれはなんなのか、と思ったなり、レイチェルが言った。
「いやぁ、あそこまでとは思わんかった。それはそれで、都合がいいんじゃが、な」
最初は、単に太陽が厚い雲で覆われてしまったのかと思った。
その次は、何か手違いが起こり、道を間違えたせいで、この霧の向こうに岸壁が現れたのかとも思った。
だがそのどちらも違う。
俺は見た。
まるで前方にある霧をスクリーンとの代わりとして、光学術式を照らしつけたかのように、その表面に、何か巨大な姿が浮かび上がりつつあったのを。
岩。あるいは、山。
それは大きく、黒く、硬く、うごめき、そして鼓動を打ち、ガリガリという巨大で断続的な不協和音を響かせるものだった。
その音の正体が、関節の稼働と内部の骨の軋みによるものだと気づいたものが、今この場に、どれだけいることだろうか。
「怪獣じゃ、怪獣。あれ、カテゴリ的に都市級でおさまるかのう?」
霧が、咆哮によって晴れた。
空、未だ中天に輝く太陽が照らし出したのは、体高1000メートルにも迫ろうかという、二足恐竜型の超級魔獣だった。
俺は叫んだ。
「……早く言え……!」
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阿鼻叫喚、とはこのことである。
湿原の手前、森の中に潜んでいた斥候部隊は、蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。
否、逃げ出した、というのはあまり正確ではない。
大魔獣が放ち、霧をことごとく払った咆哮が、衝撃波として森の全てを強打したからだ。
あるものは吹き飛ばされた。
あるものは後ろへと転がって止まらない。
俺たちを含めた一部の開拓者たちは、どうにか踏ん張ってその場にとどまるが、そのほとんどはやがて意味がないと悟ると、後ろへと駆け出していってしまった。
そしてあるものは、
「あふん」
隠密に優れる幽鬼系種族、その中でも実体の薄いものたちが、実際の豪風となって降ってきた咆哮にかき消されて散じた。
無論、キャスリンも含めて、である。
……ああいうのってどんな気分なンだろーなー。
物理的なダメージを負うことはないはずなので、そのうち復活するのだろうが、それにしても体がバラバラになる、という感覚はあるはずだ。
真に実体を持っている俺たちの感覚に当てはめられるものでもないだろうが、ほんの少し興味はある。おそらくはろくなものではないはずだが。
しかし、
「……予想以上だな! 記録級じゃねェのか、これ……!」
俺の事前予想としては、この湿原に「大魔獣」の兆候が現れた、というのは、誤りだと思っていた。
環境の改変に、地脈の滞り。
そのどちらも確かに魔獣出現を疑うべきものだが、それ以前として、この場所の「討伐」は完了していたはずだからである。
確かに魔獣という言葉は、異世界より降り立ちこちらで繁殖を遂げた、この世界の法則に当てはめられないものたちの総称である。
何が起こるかわからない、という意味で、警戒と対処の必要はあったように思う。
だがこれは完全なる想定外だった。
何せ前例がない。
これほどまでに巨大で、強力で、佇んでいるだけで全てを飲みつくしてしまいそうな大魔獣など、過去ただの一度も、討伐済みの「照覧領域」に現れたことなどないのだ。
当たり前だ。これほどのものが現れるなど、その可能性だけで国が傾く。
極論、すでに討伐が済んだ「王都」を含めた全安全圏内が、今この瞬間、「虚構領域」と変わらぬ危険地帯に変わり果てたとすら解釈できるのだから。
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本当は、この場所にどれほどの大魔獣が現れようと、それは俺たちの「明けずの暁」が単独で討伐しようと思っていた。
通常、一定以上の魔獣討伐には「虹」という最上位のランクを持つ特殊な獣王武装が必要なのだが、俺たちのギルドにどういう因果か、「それ」を手に入れる目算ができてしまったからだ。
虹の武装を持ち、大魔獣と伍する戦力を保有したギルドは、前線都市において「ランカーギルド」という区分として認められる。
つまりは、今回の討伐案件での活躍を経れば、俺たちの「明けずの暁」が「暮れずの黄昏」に並び立つ、その第一歩が踏み出せるはずだったのだ。
だが、ここまでの魔獣が出現するとは思ってもみなかった。
これでは、俺たちが手に入れた「あれ」をもってしても、否、いかなる獣王武装を用いても、ギルド単独での討伐など不可能だ。
最低でも十本。
できるなら二十本以上の「虹等級」獣王武装とその使い手が、この魔獣討伐には必要になるだろう。
そのための戦力は、後ろ、おそらくは森の中でこの魔獣の出現を目撃している、本隊にある。
ゆえにここは、撤退するしかない。
そう。
たとえあの翼人の少女が、どれだけ強力な武装をその身に宿すのだとしても、である。
だが、その時のことだった。
「は」
俺たちの耳に、その声が聞こえてきたのは
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風。
咆哮。
木々のざわめきと、必死に撤退していく斥候部隊の面々の叫ぶような指示と、それらに対する受け答えの応酬。
それら、日常で聞くことの出来るものを遥かに上回る圧倒的な大音声の中で、その笑い声は、しかしどうしてかよく通ってきた。
「はは」
最初は、風に溶けるように断片的に。
しかし次第に、吹き荒れる風を突き抜け、隙間をこじ開けるようにして、その笑い声は絶え間なくはっきりと聞こえるようになってきたのだ。
「はは、は! くはははははははは!」
その声は、俺の眼前にたたずむ翼人の少女、レイチェル・スターオリオンの口から漏れ聞こえてきていた。
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彼女の正体は、王家の血筋に連なるものにして、「元四大貴族」の本来の嫡子にして、「虚構領域」のどこかにいるはずの俺の師匠、そのふたり目の弟子だ。
翼の色は灰色。しかしこれは本来の出生を隠すための偽りであり、その本来の色は輝くような金色である。
正当な王家に連なる子供の中には、時にその体内に特殊な武器を宿して生まれてくるものがいる。
その由来はすでに忘れられて久しいが、一説によると世界の黎明期、「神」とやらと結んだ契約が元となっているらしい。
すなわち、『天覧武装』というものだ。
虹等級の獣王武装に並ぶ力を持ち、しかしそれらとは一線を画する「概念の一撃」を秘めたそれは、しばしば」人界最高の武器としての評価を受ける。
それをレイチェルは、生まれながらにして持っていたのだ。
白翼の家に生まれ、しかし金色の翼を持っていたがゆえに存在を隠され、そんなレイチェルに神の武器が宿ったのは、運命のいたずらとしか言いようがない。
そんなレイチェルは、実家を勘当されたあと、どういう因果か「虚構領域」で師匠と出会い、力を付けて前線都市へと舞い戻ってきた。
その目的は、本来の「天覧武装」が各前線都市で活躍しているのと同じように、自らの内に宿る力を人類のために役立てること。
そのために「最強」の候補である「黄昏」を訪ね、しかし師匠から紹介されていた俺がギルドを抜けていたため、「暁」へと参加した、とのことだった。
レイチェルは言った。
自分は、そちらが欲しがる力を持っている、と。
レイチェルは言った。
自分の目的は、強きものが所属する「最高」のギルドを、更なる「最強」へと押し上げることなのだと。
……そう、聞いていたンだがなァ……。
周囲を巡る豪風の中、レイチェルが声を張る。
「すまん! ドゥーンよ! わらわは、嘘をついておった!」
「……嘘ォ!?」
ことここに至り、その言葉に違和感はない。
何せ、超級の大魔獣を正面に見据え、対峙し、あまつさえ笑い声を上げるその姿からは、ひとかけらの正気さえ感じなかったからだ。
「わらわの目的はな、戦果じゃ! 結果じゃ! 名声じゃ! すなわち魔獣の討伐と人類への貢献をもって、わらわという翼人の名を、世界へと知らしめることじゃ!」
そして、それによって、
「わらわを放逐した生家、スターオリオンへと凱旋する! 翼の色!? 生まれ!? まったくもってくだらん! わらわと、そしてわらわを産んでくれた母上のふたりの名声を、更なる名声をもって取り戻す! 金翼を産んだ母上は、スターオリオンの英雄なのじゃ、とな!」
聞けば、本来スターオリオンの家は、代々白翼の家系なのだという。
そんな家に突如として生まれたのが、レイチェル、すなわち金翼の娘だった。
本来、翼人に限らず亜人・人外種にとって、先祖返りというのは珍しくない。
レイチェルの金翼も、過去のどこかで、王家に連なる血がほんの少し混じっていたという、それだけの話なのだろう。
だがそれでも邪推する人間というのは存在する。それが国に対して多大なる影響力を持つ元四大貴族の家というなら、なおさらだ。
そうしてレイチェルは家を出るに至った。
その後に何があったかはわからないが、紆余曲折を経て、彼女は今ここに至ったのだ。
レイチェルは言う。
「本来ならば、『黄昏』のような大規模ギルドに参加し、その中でも燦然と輝くわらわをアッピィールせよ、と、そう言われていたのじゃがな!」
「どうせウチは弱小ギルドだよ!」
「腐るな! ……そう、思い出したのじゃ! どうして師匠が『黄昏』を推してくれたのか、を!」
レイチェルの師匠。すなわち、「不滅の魔女」の一角、「神速」と呼ばれた、俺の師匠でもある人だ。
「師匠は言った!『お前が真に名声を欲するなら、ドゥーンのそばにいるのが一番いい』と!」
それはどういう意味だろうか。
「師匠はこうも言った!『あいつ、器用に立ち回るわりに権力欲がないから、ことと次第によっちゃ手柄とか掠めとれるかもしれんぞ』と!」
そういう意味かー。
「まあ、お主のギルドがマジの弱小ギルドだったのは想定外じゃったが、それはそれ! わらわの活躍の機会が増えるものと、納得しよう!」
そう言ってレイチェルは、己の右腕を、天高く掲げた。
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「……使えるのか!?」
その身に宿る天覧武装。
場合によっては無理にでも解放する覚悟がある、とレイチェルは言っていたのだが、任意で行えるのだろうか。
「やってみなくちゃわからんじゃろ!」
なんか確証はない感じだが、
……本当にこの魔獣を討伐できたのなら!
レイチェルは名声を得、「明けずの暁」は晴れて「ランカーギルド」へと昇格できる。
一挙両得といっていい成果である。
レイチェルの右腕に、光が集まる。
熱が固まっていく。
術式行使の光にも似た現象が、しかし規模を億倍したような密度で、レイチェルの右腕を力の奔流へと変えていく。
虹の獣王武装の力は、幾度も見たことがあった。
俺が元いた「黄昏」にも、トワイを含めて三人ほどその使い手がいたからだ。
威力が威力であるため、そのどれもさすがに間近ではなかったが、それでも内包される力と放たれた力とその結果には、度肝を抜かれた覚えがある。
だが今、レイチェルが放とうとするこれは、それらと伍してなお余りある。
当然だ。「格」こそ獣王と天覧の武装は同等とされているが、
……天覧武装は、概念そのものを撃ち放つ……!
レイチェルが叫んだ。
「我が力! 神の力宿りし『天覧武装』!」
右腕に宿った光を、まるで剣を振り下ろすようにして眼前へと叩きつけ、
「名を『アグニ』! この光芒は! ──太陽を降ろす一撃である!」
光が、レイチェルより前方の全てを覆い、そして爆ぜた。
》
熱と光が、全てを焼き尽くす。
威力と光芒が、あらゆるものの存在を否定する。
響いた大音、その源は当然にしてレイチェルの手元であり、目標となった超級魔獣だ。
しかし、
「──」
光と煙幕が晴れた後、そこには未だ魔獣が健在だった。
「あれぇ?」
疑問の声がレイチェルから漏れた。
魔獣が再び咆哮を発した。
その衝撃波を受けたこちらの体が、今度こそ浮き上がり、
「──」
俺とノエルとレイチェルの体と、周囲に残っていた開拓者たちと、森と、地面と、地殻とその全てを砕いた破片とその残骸が。
魔獣の正面側へと、吹き飛ばされた。
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