第27話18.オットー兵団5
メテオストライクしたら地面が
そんな頭がフットーする様な不思議な事態…。
仕方がないのでそのままクレーター外園を遠目に迂回、前進する。
草原を抜けると其処は豊かな異世界田園風景だった…。(田んぼは無い。)
へ団全軍が村に向けて移動する、包囲の為だ。
俺は移動中でも周囲の地形を確認する。
谷にしては不自然に広く平だ、
ひょっとしたら、カルデラ盆地か…。もしくは、かつてのカルスト地形の成れの果てか…。
目の前にはそんなに深く無い谷底に牧草地が広がる瀟洒な村だ…。
ヒャッハー!初の獲物だ!!
心が躍る。
水源が豊富だ。
その内、地形も調査したい。
いや待て…。ここは防衛しやすい。
何と言っても山脈に囲まれているのが良い。
ココに我がビゴーニュ領の国境を敷こう。
村の包囲が完成した。
簡単だ、突然出現した
ならば降伏勧告だ。
「”この村の代表者はだれだ!!”」(コーホー・コーホー)
正面から挨拶だ。
「”私が村長だ!”」
桁に組まれた丸太の柵の隙間から初老の男が答えた。
白いひげの細身の男で兵役経験は無さそうだ。
「”この地は全て今日からビゴーニュ辺境伯の土地とさせてもらう。異存があるなら剣を抜け。”」(コーホー・コーホー)
「”お待ちください、この村は…。カルロス帝国の軍が駐屯する為に作られた村で御座います。”」
「”ああ、その砦は先ほど俺が壊滅させた。生き残りは三名しかいない。”」(コーホー・コーホー)
「”え?”」
ざわ・・。ざわ・・。する村人達。
「”今朝の俺の魔法の一撃で消し飛んだ、白い異形の雲は見なかったか?大地が揺れるのは?”」(コーホー・コーホー)
「”そんな馬鹿な…。”」「”あの明けの光が。”」「”帝国騎士さまがそんなに簡単にやられる訳がない。”」
ざわ・・。ざわ・・。ざわ・・。し始める村人達。
「”後で自分の目で確認しろ、帝国軍の陣地は今は只の大地の穴だ。いや、まあ面倒だ。死ぬか、従うか?だ。今決めろ!従わないのなら、我々は村の男達を皆殺しにして女を犯す”」(コーホー・コーホー)
「”そんな!”」「”簡単に殺られると思うなよ!”」
いかんな、村人達の敵愾心を煽ってしまった。
「「「「ヒャッハー!!!」」」」
モヒカン達の大合唱が起きる。
一瞬で怖気つく村人達。
村を包囲するモヒカン達は村人より遥かに多いからな。
「”村長、今決めろ。おとなしく降れば君達に害は及ぼさない。我が領民として迎えよう…。今なら奴隷扱いではないぞ?”」(コーホー・コーホー・プッシュー)
冷や汗三斗の村長…。
もう一息だ。
「”信じられないか?捕虜を連れてこい…。”」(コーホー・コーホー)
モヒカン達に連れられた三色アヘモンは今、チュニックの上着だけ一枚の皆、裸族だ。
「”アヘッ”」「”アヒッ!ここですれば良いのですね…。皆の前で。”」「アッ、早く。早く産みたいでしゅ。」
アヘアヘ状態で前を開けて乗馬ズボンも履かず、白い肌を晒す
「”ヒッ!”」「”騎士様…。”」「”オリビアさまだ…。”」
「”男は皆殺しで、女は全てこうなる…。俺の魔法だ、俺はロジーナ王国の魔法使いだ!!”」(コーホー・コーホー)
「”まさか蛮族の淫乱の呪いの…。”」「”姫騎士様の…。呪いの。”」「”悪い魔法使い。”」
おい、酷い言われようだ…。
「”さあ、村長が決めろ。”」(コーホー・コーホー)
「”き、決められない。ココで決める話ではない。”」
震える村長。
「”俺はこの村の男を皆殺しにしても良いのだ…。この村の女達が直ぐに我が兵の子を産んで村は元に戻るだろう…。だが、俺は煩わしいのが嫌いだ。お前に決めさせてやる。”」(コーホー・コーホー)
「”そんな…。”」
「”俺の為に働けば…。今より良い生活が出来るようにしてやろう。”」(コーホー・コーホー)
「”村の人に害を与えないんだな。家畜にも…。”」
「”ああ、我が名に置いて兵に厳命しておこう。家畜は必要な分、公正な値段で買い取る。しかし、反抗すればその限りでない。俺への悪口は心の中だけで留めておけ。”」(コーホー・コーホー)
選択肢は無いが選択させる。
「”わかった!降伏する。”」
村人たちは
「フハハハハハ”そうか!喜べ村の者よ。もう、帝国に税を納める必要は無いぞ。俺に収めるのだ!!”」(コーホー・コーホー)
項垂れる村長。
「「「ヒャッハー!!」」」
「よし!では兵舎と砦を作るぞ!!」(コーホー・コーホー)
「「ヒャッハー!!」」
「その谷の口に
ココは将来、俺の子供達が帝国に攻め込む
俺が決めた!今決めた。
「ククククククク、立派な砦を作ってやるぞ!フハハハハハ!!」(コーホー・コーホー・プッシュー)
(音楽~♪)
かつての瀟洒な田園風景の農村には…。
何という事でしょう…。
不穏で異質な蒲鉾型兵舎が何処までも並び…。
並行して並ぶ四角い正方形の木造建物は全てが鎧格子の壁…。
なんの建物か判りません、牢屋でしょうか?
夥しい数が並んでいます。
そして谷を塞ぐような巨大な城壁が聳え立ち、自然を拒絶しているかのようです。
出歩く
村の広場では、馬柵に繋がれた三人の裸の女に…。
恐怖に慄く村人達は…。
仕事以外に通りに出ることも出来ません。
「揃ったな…。」
只の農村を
なお…。
門扉は未だ建造中だ。
完成の目途は立っている。
ココを守るモヒカン達でも完成できる。
もう待てない。
出来たばかりの城壁を背に司令部の前のお立ち台の上で叫ぶ。
「この、城壁の向こうは帝国である、諸君らは全てのお宝を攫ってこの門を潜るのだ!」
「「「ヒャッハー!!」」」
目の前のモヒカン軍団はフル装備だ。
「攫ったお宝はこの兵舎の中で管理され、最後に、この壇上で競売を行う!女もだ!!」
はい、こちらは花嫁オークション会場となっております。
「「「「ヒャッハー!」」」」
うむ、モヒカン共に力が入る。
「君達は春には土地を与えられ、家を建てる。嫁さんと家具全てをココで買って一家の主になるのだ!!必ずお宝を担いでこの門を潜るのだ!」
「うをー!「「「ヒャッハー!」」」オブツは消毒だ!」
「新生活に必要と思われる物資は全て馬車に詰め略奪しろ!特に馬車と馬だ!!ココまで運ぶのに使うのと…。分捕った馬車も競売に掛ける。」
「「「「「おおおーー!」」」」」
男の夢である、家、嫁、車の三種の神器だ。
「では征こう!帝国から全てを奪うのだ!!」
「「「ヒャッハー!」」オブツは消毒だー!」
(´・ω・`)…。(ひどい)
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