2月14日 07:00

「おはよ!」

「おはよう」

「今日は、『バレンタインデー』だよ!」

「独り身にはつらい日だな」

「私がいるじゃん」

「いたって変わらないだろ」

「今回は日曜だから、金曜に渡してる人もいたよね」

「明日渡してる人もいそうだよな」

「チョコの匂いって結構強いから、誰か持ってきてたらすぐわかるよね」

「先生もわかったうえで見逃してくれてるんだろうな」

「そういえば、バレンタインチョコって日本だけなんだって」

「それは聞いたことあるな」

「海外だと、バラとかカードとか送ったりするんだって」

「男の方が渡すんだったよな」

「なんていうか、私の勝手な感覚だけど、海外の方がガチっぽさない?」

「言いたいことはなんとなくわかる。チョコとバラだと、チョコは若者っぽくて、バラだとプロポーズのイメージある」

「100本以上渡すこともあるんだって」

「綺麗だろうな」

「そのまま育てられるのかな?」

「花束だから茎は切られてるだろうし、土に植えたりするのは難しいだろうな」

「家じゅうバラだらけになっちゃうね」

「それはそれで良さそうだけどな」

「それだけ多いと部屋の匂いも変わりそうだよね」

「チョコの匂いかバラの匂いか」

「混ぜるな危険、な気もするけどね」

「ま、それは相手がいてこそだけどな」

「だよね。はい、チョコ」

「さんきゅ」

「ホワイトデーは何貰おっかな?」

「それは日々姫が決めることじゃないけどな」

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