1月19日 06:00

「おはよ!」

「おはよう」

「今日は、空気清浄機の日だよ!」

「そうか」

「ねえ、ちょっと飽きてきてない?」

「いや、まあ。ちょっと……」

「ちゃんと聞いてよ~……」

「聞いてはいるけど、なんて反応すればいいのかわからない」

「もっと興味を持った風に聞き返してくれればいいの! 『え~!? 空気清浄機の日!? なんでなんで!?』みたいな」

「朝からそんなハイテンションを期待される身になってくれ」

「ちなみに『いいくうき』の語呂合わせだよ!」

「こう言うのもあれだけど、語呂合わせって結構強引だよな」

「記念日決めるの下手だよね~」

「俺の気づかい返せ」

「私達しかいないんだから、気をつかう必要ないよね?」

「まあいいけど、それで1月19日で『いいく』ってことか」

「それなら俳句の日とかでいいのにね? 『いい句』でそっちの方が合いそうじゃない?」

「早い者勝ちなんじゃないか?」

「ま~、『う』と『き』は語呂合わせじゃどうにもならないもんね。空気清浄機の日をねじ込むにはここしかないのか~」

「あと、消防の日とかじゃ駄目なのか? 119番なんだからちょうどいいだろ」

「119番にちなんで決められた記念日は11月9日みたい」

「あー、そっちの方がおさまりがいいのか?」

「どっちもっていうのはダメなんだろうね~」

「空気清浄機って使ってるか?」

「今は使ってないけど、春は使うよ? ほら、私花粉症だから」

「そういえば、すごい鼻水出てるときあったな」

「ねえ、言い方あるよね? 私、女の子なんだけど」

「そういえば、輝幸てるゆきは秋が一番つらいって言ってたけど、日々姫は春なのか?」

「花粉症にもいろいろあるからね~」

「あとは、匂いとかウイルスとかも除去できるんだっけ」

「最近のは、ほこりとかもやってくれて、部屋にほこりがたまりにくくなるらしいよ?」

「今の時期だと換気するのも寒くていやだったりするし、空気清浄機を使うのもいいかもな」

「結人の部屋にくればきれいな空気を吸えるのか~」

「日々姫は山登ればきれいな空気吸えるんじゃないか?」

「あ~、そういえば、行くときあるよ? 陸上部で山に走っていくみたいな」

「そういうの本当にあるのか」

「あるよ~! 私は短距離だからあんまりいかないけど、長距離の人は結構行くんだって」

「大変だな」

「じゃ、次の土曜か日曜はすこし登ろっか!」

「普通に嫌だよ」

「ま~、まだ寒いしね~」

「え、何処まで登るつもりだよ」

「ま、山はおいといて、そろそろいこ?」

「そうだな」

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