慕容徳16 殿試
「
魯邃は答える。
「
德大集諸生,親臨策試。既而饗宴,乘高遠矚,顧謂其尚書魯邃曰:「齊、魯固多君子,當昔全盛之時,接、慎、巴生、淳于、鄒、田之徒,廕修簷,臨清沼,馳硃輪,佩長劍,恣非馬之雄辭,奮談天之逸辯,指麾則紅紫成章,俯仰則丘陵生韻,至於今日,荒草頹墳,氣消煙滅,永言千載,能不依然!」邃答曰:「武王封比干之墓,漢祖祭信陵之墳,皆留心賢哲,每懷往事。陛下慈深二主,澤被九泉,若使彼而有知,寧不銜荷矣。」
德は大いに諸生を集め、親しく策試に臨む。既に饗宴さるに、高に乘じ遠きを矚し、顧みて其の尚書の魯邃に謂いて曰く:「齊、魯には固より君子多く、昔の全盛の時に當り、接、慎、巴生、淳于、鄒、田の徒、廕に簷を修め、清沼に臨み、硃輪を馳せ、長劍を佩き、非馬の雄辭を恣まとし、天の逸辯を奮談し、指麾せば則ち紅紫は章を成し、俯仰せば則ち丘陵が韻を生ず、今日に至るに於いて、草は荒れ墳は頹れ、氣消え煙滅ず、永言千載、依然せざる能うや!」と。邃は答えて曰く:「武王は比干の墓を封じ、漢祖は信陵の墳を祭る。皆な心に賢哲を留め、每に往事を懷う。陛下の慈は二主に深く、澤は九泉を被る、若し彼をして知らしむ有らば、寧ろ荷を銜えんか」と。
(晋書125-16_文学)
このへんも斉の現状を嘆くと言うよりは、自身の寿命の近さを嘆いて、この国の将来を危ぶんだ、と見るのがいい気がします。この段階で慕容超のぼの字も出てこないとかどういうことだよって感じですもの。
それにしても慕容徳の発言、ここも典拠祭なんだろうなぁ。
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