舞い散る花
神無月 皐月
第1話
揺れる空気に目をやる
いつでも期待していたあの頃
温かい君の手を握り走り出した
ただ、ただ無邪気に
何も変わることが無いと信じて
季節は、移り変わり息を吸い込み
現実をもう一度始める
冷え込んだ、空気は喉を冷やし身体に染み渡っていく
君が好きだと、なぜ言わなかったのだろ
恋していた事に間違いなかったのに
二度と帰らぬ、その恋に
僕は何をできたのだろう
後悔だけが虚しく響く
どこまでも、澄んだこの空に
君の笑顔を思い浮かべる
フッと消えるその顔に顔を歪めまた歩き出す
君が水をやっていた一輪の花
そこに座る君は、もう居ない
花は、孤独に枯れ果て散り果てた
花びらが散り、僕の足元に
君が好きだと、なぜ言えなかったのだろう
恋している事に満足してしまったのだろうか
枯れることのない花なんて無いはずなのに
人間は脆い
そこには、もう何も無いのに
いつまでも、あるわけじゃないこの花に
戻ることのない、君の姿に
ひたすらに、何もない場所に
もう一度、あの華を
君が好きだと、なぜ言えなかったのだろう
恋していた事に間違いなかったのに
二度と帰らぬ、その恋に
僕は何をできたのだろう
後悔だけが虚しく響く
もう、会うことはできない
I miss you
舞い散る花 神無月 皐月 @May0531
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