2000字小説『ほんとのほんとだよ』

ウゴカッタン

兵器の進化と発展

 人類が発展するのに戦争が必要だと考える人が結構いたし、革命にとって戦争は必然であると考える人間もおり、戦争で私腹を肥やす輩も沢山いた。

 それだけ戦争ってやつは近代国家の成立にかなり寄与しているのだが、同時に戦争の選択肢をせずに経済発展の方向にシフト出来たほうが世界にとって幸いなのも確かというところであった。

 では兵器の進化と発展を適当に見ていってみよう。

 古来人間は手にしたものを武器に、文明を作っていった、ある時は木の枝や棒っきれを片手に使い、ある時は石を使って木の実を砕く、時にハンドアックスと呼ばれる形に石を加工していったものを利用して色んなものを加工しだしたあたりから、人間は道具を使って生きるものに変わったと考えられる。

 実際、人間と近い猿の一種では石を使って、木の実の殻を砕き、中の実を食べるということを学習によって身につけるものが結構存在しているらしく、道具を使って効率よく栄養を摂取できるように進化したと見ることが出来るわけだ。

 さてハンドアックスと普通の石の違いについて話そうと思う、要は石を刃として使った人類の話である。 同じ硬さのものは同じ硬さのものを削ることが出来る、これは実際そうであり、石で石を打つと石が欠けることがある、偶然の産物のようだが、これを繰り返すことで石を薄く刃をつけることが出来るのだ、これを打製石器と呼ぶ。 まあ適当にそう名付けたけど、要するに人類は石の刃を得て、肉を切ったり、あるいは樹木を加工したり、色んなものを切り分けられるとこまで進歩する。

 こうした発見を繰り返しながら人類は割と賢く進歩していく。

 で、人類がある程度、自分たちで使えるものを作り出す力を得るのは分かったが、こういった打製石器というやつや獣の骨や爪や牙などで作ったものなどは、丁度よい

素材が無ければ作ることが出来ない、要は有限の資源を限られた人員で探し出して扱うことでなんとか生きてる状態が狩猟採集生活が基本であった人類は長く続けることになっていた。

 そこから進歩するには道具を潤沢に手にしている必要があり、その道具の進歩の一つとしては被服も上げられる、これは兵器とはいっけん関係なさそうだが、服を作る、被服を縫い合わせるということには針と糸が必要になる、つまり鋭利な針と、素材を切り分ける刃が必要なのである。 刃は先ほどの打製石器がある、では針は?

 針を作り出す人類というのは要するに枝の先を鋭利にして相手に突き刺すということを覚える、これは骨から削り出した針なども使って、狩猟に役立てていたと考えられるが同じに、人類はものを多く持ち運ぶために紐などで獲物を縛って運んだりする具合で、そういった素材を多く作り出していくうちに、温かく過ごすために獣の皮を身にまとったりしていたと考えられるが、その毛皮も単純に寝る時にまとうのではなく、徐々に紐で体に結び付けたり折り返して固定したりを繰り返して、途中から穴をあけて紐を通して見たりなど試したと考えられる。 そうやって紐をつかってモノを縛る技術と、毛皮に穴をあけて紐を通して身にまとう技術が組み合わさっていき、毛皮を縫い合わせて服を作り出したと大体考えることが出来る。

 その進歩はまさに道具が出来れば活用法の幅が広くなっていくということで、どんどんと進歩発展を遂げていくようになる。

 また手わざの一つとしていままで沢山の素材を刈り取って集めて、それを利用した茅葺の屋根のようなもので寝床を安定させたりしたように、植物性の素材を縛って、枯草から出来た衣のようなもので雨風をしのぐということも行っていくだろう、植物性のものをいじれるようになることは、最終的に人類が布地を手に入れるところにまで発展を遂げる要素の一つであるから、その重要性がどれだけのものかがよくわかるだろう。

 また、これまで人間があらゆる文明の祖ともいえるもの、火の存在の話をしていなかった、焚火や火という存在を人間が知るようになるまでは長く時間が掛かったと考えられるが、その一つとして、人間は雷や自然発火から火の存在を知る必要があったのだが、あまりにも火のない時代が長かったことを考えると、火が全てに勝る力となる時まで、なかなか時間が掛かったといえよう。

 火を起こすに至った流れについて少し話したいと思う、まず人類は種火を見つけて、それが燃え移るのを知り、最初は畏れたが少しずつそれの温かさや価値に気付き始める。 同時に、人類はものを加工する際に穴をあける方法を色々試していくが、木にまず尖った石などでくぼみを作り、くぼみに割とまっすぐな枝をあて、手でこすり合わせるように回転させると、くぼみは摩擦によって穴が深くなるというのを試すところが必要、それを続けると、穴が深くなり同時に穴の部分が熱くなることを知る。 摩擦熱だ! この摩擦熱を利用した火の獲得を覚えるまでそう時間は掛からないというところで話し終わり。

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