炭火焼き
「お待たせしました!焼き鳥5種盛り合わせになります!七味はお好みでどうぞ!」
塩味の焼き鳥5種盛り合わせが届く。ねぎま、砂肝、せせり、ボンジリ、皮の盛り合わせだ。良いラインナップである。こういうときは人によって食べる順番は違うだろうが、私は皮・砂肝・ボンジリ・せせり・ねぎまの順番で食べることにしている。個人的に冷たくなると美味しくないものから、熱いうちに食べていく。
串を近づけると炭火焼き特有の匂いが鼻孔をくすぐる。たまらない。早速口に運ぶと、焼きすぎておらず肉の中から肉汁がほんのり滲み出てくる瑞々しさ。美味い。塩も粒が大きい。岩塩だろうか。塩の味もしっかり感じられ、ハイボールが進む。店員にお代わりをお願いし、串を次々胃の中に収めていく。
小腹を満たし、人心地ついたところで煙草に火をつけた。
空に消えていく紫煙の儚さに切ない感情を覚える。
世間一般に言われる、おじさんと呼ばれてる年齢になっても、ちょっとした厨二病的な心はあるんだ。
誰にでもなく、言い訳をした。
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