第13話
「ねぇ、姉さん」
「どうしたの」
「なんでこう日本の芸能界ってゴリ押し多いのかな」
「仕方ないわよ。大手事務所にはテレビ局は勝てないもの。ネットが主流でネットが流行の中心の今、テレビが流行を作ることが出来なくなってる分、ゴリ押しが目立つようになってるのかもしれないわね」
「あー、なんとなくわかる。姉さん前に言ってたけど北風と太陽ってこういうこと言うんだろうね。下手に押しすぎて僕達は逆に壁を作ってそれから遠ざかる」
「そういうことね。日本は元々強いものに従う武士の名残的なものがあるから、余計上下関係や上の圧力が強いのかもしれないわね。まあこれは芸能界に限ったことではないけれど」
「いい文化は残していきたいけど、こういう文化は消していきたいよね…」
「元々日本人は新しいものにチャレンジするのが苦手だもの。黒船が来た時も大層焦っていたものね。難しいと思うわ。私も変わることは怖いと思うもの」
「んー、分かるんだけどなぁ。結局それって上の思い通りな訳で僕たちの求めてるものとは全く違うんだよね…」
「世の中そういうものよ」
「そっか…困ったものだね」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます