第10話

「ねぇはじめ、何してもつまらない時って寝るしかないわよね」

「そうなの?」

「『何をしても楽しくない』で検索かけたって

、役に立つこと何も書いてないもの。新しい趣味を見つけるだの、体を動かしてみるだの、全部試したけど、変わらなかったわ」

「そっかぁ、じゃあ仕方ないよね…」

「私が鬱だから悪いのかしら。…変えようと努力しても変わらないことなんていくらでもあるわよね」

「姉さんなんかいつもの強気な態度がないね…。調子狂うな」

「私は至っていつも通りのつもりだけれどやっぱり違うものなのね。周りの人を暗くさせない為にも鬱は隠しているつもりだけれど、大丈夫かしら」

「姉さん、自分を抑えすぎてると余計鬱が進行するかも。僕の前では隠さなくていいって」

「ありがと、一。そうさせてもらうわ」

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