お仕置き2

いい感じに纏めたのに、最後の最後でごめんなさい。


 ◆  ◆  ◆


終わったらお茶淹れて一息つこう。


鼻唄混じりにシンクの掃除中。

突然のバックハグと

「お疲れさま、いつもありがとう」

と感謝の甘い囁き。

一向に離さない絡めた腕。


後にして━━━言っても聞かない。

邪魔すんなって━━━息がかかる。

まさぐるな!━━━密着が過ぎる。

あ、当たってるし━━━身体が火照る。

手突っ込むなよ……。


ちらと覗く悪戯な顔つき。

これは止まらんヤツだ。


観念してあなたに向き直る。

キスの嵐、とろけそう。

腰に手をまわす。


 ◆  ◆  ◆


覚醒スイッチが入る。

うーん、完全に見誤ったな。

まあいいか。

普段見せない煽情的な強引さに身を委ねよう。


あぁ、いきなりそれは反則、攻撃が過ぎる。

どうにかなっちゃうじゃない、ほら。

そして以前の仕返し含みのキス。

重ねた唇越しに伝わる、それ。

邪魔した罰だって?

確かに自身のは微妙だね。


 ◆  ◆  ◆


「待って、これ以上この体勢は、ツラい」

「ジム通ってるだろ、支えろよ」

「ご立腹だなぁ、無理!」

「仕方ないなぁ、ぺちっ」

「可愛いおけつ叩かないでよ」

「うる、さい」


  ◆  ◆  ◆


「美味しくいただくつもりが、形勢逆転」


「ガチで来んな!準備万端だし、引くわ!」


「その割には…………ふふん。

 なかなか良いね、こういうの。

 たまには刺激も必要……って痛い!

 ティッシュ箱投げないでよ、もう。

 さて、お風呂の準備をして来よう」


「半ケツ出して行くなって、恥じらえ」


「ええぇ?どうせ脱ぐのに……駄目?」


「うぐっ!

 スウェットの前裾をびょんと伸ばして顔だけ向き直りちょこっと首を傾げるとか!

 いい歳してエロ可愛いから許しちゃうじゃないか!」


「長口上お疲れさま。

 でも一言多いよ正直者くん。

 ふふふ、やらしー」


「指差すな、やらしーのはどっちだよ、見んなよ!」

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