第四話


「終わりにして欲しい」


満月が美しい夜に突然告げられる。

反論出来ないよう、ご丁寧に俺の口元を覆って。


独白は続く。

「ツラい、苦しい、物分かり良く誤魔化してきたがこれ以上は耐えられない。


 頼むから、そんなに楽しそうに他の男の名を出すのは止めてくれ」

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