第三話

間取りがイマイチ。

陽当たり最高。

通勤のし易さは。

他にも互いに譲れぬ希望を含めた複数の物件を床に広げ、唸りながら男二人が顔を突き合わせ議論を重ねる。


ふと、あなたは何かに気付くように1枚を手に取り、店名を問う。

最後に入った、柔らか兄さんの居た店だ。


長い睫毛を軽く伏せ暫く考えると、あなたは来店の連絡をし始めた。

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