第二話

物腰柔かなお兄さんが検索を始める。

数件まわって気付いたが、男性同士のシェアは思いの外難関らしい。

唸る様子からここでも簡単ではなさそうで。


ちらと目が合う。

「少々お待ちを」

にこやかな笑みを湛えたお兄さんは奥へと行ってしまった。


そして俺は大体に於て間が悪い。

手持ち無沙汰にお客が増えてくる。

申し訳なさを紛らわすように番号札の案内なぞしてみる。


結局出直すことにした。

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