第五話
やはり剣呑な雰囲気の内見を幾つか済ませ、ようやく契約に漕ぎつく。
これでソファでの寒々しい冬越しを回避出来る。
手続きを終えて席を立とうとすると例のお兄さんが引き留めて聞いた。
「キミ、うちで働きません?」
初日の手持ち無沙汰のお節介案内や諸々の会話の様子からスカウトしたくなったという。
これなら大家さんへの心証も更に良くなるし、現在無職で貯金もない穀潰しの俺には願ってもない話だ。
あなたに向き直ると何だか視線が冷たい。
何故…………?
溜め息をひとつ吐くと
「先ずは面接頑張って」
と励ましてくれた。
宜しくお願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます