黄色

目の前に広がる向日葵畑。


ピョコピョコかくれんぼする麦藁帽子に

誘われるように君を探す。

まるでからかっているかのように

近づけばスッと遠ざかる麦藁帽子。


向日葵が尽きる果て。

やっと姿を捉えた君は

黄色い陽炎を残しかき消えた。


足元に残る麦藁帽子。

陽炎揺れる夏の日の幻影。


ー完ー


明日のお題は『生徒手帳』デス^^










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