第3話 冬

群れを離れたときは秋だった。


なんで 冬を前に群れを離れえることになったかと言えば・・私が秋生まれだから

(はぁー 冬生まれでなくてよかったと思う)


しかし それでも冬に備えて 食料集めはしておかなくてはいけない

それに 調理用のマキも集めなくっちゃ。


ワライカワセミを動員して アナグマやタヌキなど穴掘りのできる動物を大量テイムした。

 食糧倉庫やマキ倉庫になる穴を掘らせるためだ。


サルたちもテイムした。マキ集め部隊の結成だ。


白雪姫ってもしかしてテイマーだったんじゃないか?なんて思いながら

動物たちを動員しての冬支度。


ゴンに尾根まで連れて行ってもらって、水鳥系渡り鳥達をテイムアウトした。

 テイムアウトというのは、一斉に気絶させて捕まえる事

 つかまえた鳥の羽をむしって 羽根布団とダウンジャケットを作った。


鳥の羽をむしっていたら 狼の群れが襲ってきたので こちらはテイムした。

なわばりの護衛兵にするために。

 テイムの代償として 羽をむしったあとの鳥を分けてあげたら喜ばれた。


狼達が 鹿やイノシシを捕まえて持ってきてくれた。

 ありがたく 燻製肉として 保存した。


クマたちは鮭のシーズンだ! と大量の鮭を捕まえて来てくれたので、大量のいくらが採れた。


カモシカの群れが 狼・クマ連合軍に襲われるのはかなわんとばかりに投降してきたので群れごとテイムした。


カモシカたちは テイムによって肉食獣から保護されることになったお礼として、岩塩のたまり場に連れて行ってくれた。

 おかげで 肉や魚卵の塩漬けができるようになった ラッキー♫


雪が降ってきた。


その頃には 熊たちは冬眠にはいり、

クマの洞穴の横に掘った 狼の洞穴と キツネや私の仲間のねぐら穴では、

秋の間にため込んだ食材を煮たきして 暖かくすごすことができた。


狼たちは テイムされたことにより 狩りの獲物を上納させられることになった時は

正直に言えば損した気分になったが、上納した獲物がこうして冬の間の保存食として加工されて還元されたので 結局得したことになるのかもしれないと 大層満足していた。


サルは冬でも元気いっぱい森でくらし、温泉に入りに行っていた。


草食動物達は 洞窟の中で栽培されているもやしや 洞窟の入り口で栽培された青物野菜を食べて それはそれはご機嫌であった。

 



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