荼八



僕の為の日だった

いつも通りの出勤と

気怠さを抱え込んだ夜に

目を瞑った


その時見た虚ろな夢に僕は

魂を食われてしまったのだ


何時からか自覚をしていた

夢見心地な日常に僕は

何かを望んでいた

その望みに僕は飲み込まれた

激しい頭痛と現実の乖離感

今見たものが僕の夢なのか

手放していない意識の中で

起きたことなのかが

わからなくなった矛と

明確に自分の何かが崩れた盾が

僕を苦しめた


ここ一ヶ月精神的な安定を手に入れていた僕だが

こんなにも心が乱れるものかと自問自答をしている頃には涙が頬を伝っていたのだ


きっと僕はこのままだと

またやつに食われてしまう

やはり僕に救いの二文字は

似合わないのだなと

噛み締めて今日も夢の中に

堕ちる恐怖を抱えて

眠ることとする

起きたくはないが食われたくもない


たすけてくれ

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荼八 @toya_jugo

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