第4話夏休みは嬉しいが後半大体暇。
暇だ。いや、暇ではないんだけど暇だ。夏休みってもんは最初は嬉しいけどだんだんと暇になってくる。ゲームをやるのも飽きたし、アニメを見る気も起きない。マジで暇。いやまだ課題あるだけどね?夏休み最後に終わるからいいけど。今頃あいつは誰かと夏休みを過ごしてんだろ。俺も友達が居ればな。まあ友達は必要ないからな。裏切られるだけさ。世界一泣ける話だわ。ん?インターホンがなったな。どうせなんかの勧誘だろ。無視無理。うっせーな。ピンポンピンポン何回も押すなや。そうイラつきながらドアを開ける俺優し。
本当になんかの勧誘だったら話聞いて「草」って言って終わらせよう。そう思ってドアを開けた俺だがそこに居たのは意外な奴だった。いや?一応夫婦だから意外ではないか。
「なんの用?」
「今から遊びに行くよ」
「ごめん無理。今めっちゃ忙しい。」
「嘘乙。杉村が忙しいのはどうせゲームとかでしょ」
「あぁ今ゲームしてるから無「10分」」
「は?」
「10分で支度しな」
「いやいや行くって言ってないし」
「もし行かなかったら杉村が私を襲ったって周りに言いふらすから」
「なっ.....無実だ!冤罪だ!」
「そう言って杉村の事を信じる人はどのぐらいいると思う?」
「..........」
「んじゃ10分ね」
「はい。」
こいつは小悪魔だ。いや悪魔だ。
そう思いながら俺は支度を済ませた。
「2分」
「は?」
「2分遅い」
「いや急に言われて12分はなかなか頑張った方だぞ。」
「まあいっか。んじゃ行くよ」
「どこに」
「みんな大好き海だよ」
「俺は海は好きじゃない。好きなのはリア充だけだろ」
「杉村の好き嫌いは置いといて」
「もうみんな着いてると思うからそろそろ行くよ」
「おい。ちょっと待て。みんなって誰だ?」
「みんなってみんなだよ」
「いや俺とお前だけじゃないのか?」
「えっ杉村私とデートしたかったの?」
「ち、ちげぇし!海に行くってどのくらいいるんだ?」
「んー、愛香、友也、邦洋、和也かな。」
「んーなるほどリア充達か!よしじゃあ帰るか!」
「いや帰るなよ。ほらさっさと行くぞ」
「いやだー」
結局着いて行くことになった。もうやだ。お家帰りたい。帰ってもやる事ないけど。
なんやなんやで到着。本当に着いちゃたよ。
「おーい!玲香ー!こっちこっち!」
「ごめんごめん少し遅れたー!」
「本当に遅いしょ!」
「邦洋うるさい」
「えー」
「後ろにいるの誰?」
「えー和也ひどーい一応クラスメイトなんだよー」
一応って!一応って!大事な事なので2回言いました!
「えークラスメイトとの杉村君?だよね!私は泉愛香!杉村くんよろしく!」
うっ、ま、眩しいこれが陽キャの力....陰属性の俺にとっては効果抜群だ....
「うっす杉村です。よろしくっす」
「うーんうーん。どうしたの和也?そんなに考えて?」
「いやー杉村のしたの名前なんだっけ?んー杉村....杉村...たつ....いや!拓也!そうか!杉村拓也か!」
んーーー誰?拓也って誰だよ。江口○也しか知らなねぇよ。
「いや達也っす。」
「そうか!達也か!俺は伊藤和也!よろしくな!!!」
「うっす」
「それじゃあ行こうか!」
「うわー杉村のちんこデカ!?外国人並じゃん!!」
「本当だ。めちゃくちゃでけぇ。」
「そうなのか?見た事ないからよくわからん。」
「いやーこれはクラスでダントツ一位だわ」
マジかよ俺ってそんなにでかいのかよ。
「あいつらもう海に居るって俺らも早く行こうぜ。」
「おーいこっちこっち!」
いやそんなに手を振るな。周りに迷惑だろ。
「おーみんな似合ってるしょ!」
「別に邦洋には聞いてないし。」
いや邦洋可哀想。
「ねぇ友也どう?似合ってる?」
「お、おう似合ってるぞ」
どうやらこいつらは付き合ってるらしい。クソッリア充が!!
「はいはい。二人ともイチャつかない。」
「別にイチャついてない!」
「はいはい。じゃあそろそろ海に入ろうよ!」
そうだな。海に来たんだから海に行こうぜ。
「俺ここでみんなの荷物見てるからみんな遊んでいいよ」
「えー悪いよー杉村君も遊ぼうよー」
「いや俺泳ぐの苦手だから大丈夫。みんな楽しんできなよ」
「ん〜杉村君がそこまで言うなら任せようかな!じゃあみんな行こ!」
よし!みんな行ったな。.......なんでこいつがここにいるんだ
「なんでお前はここにいるだ。お前も海で遊んで来いよ。」
「杉村が暇だと思うから話相手になってあげようかなーって」
「いやそんなのいいから遊んで来いよ」
「無理。もう杉村と話するって決めたから」
やれやれ。こいつは決めた事は二度と曲げないらしい。めんどくさいな。
「まあそこまで言うならなんか話すよ」
そこからまあ色々話をした。色々....ね....
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