第3話土曜日は休みたい。

はあー遂にこの時が来た....憂鬱だ。もうお家に帰りたい。何故俺があいつとデートなんかしなきゃいけないんだよ。

てかあいつ9時集合って言ったくせに遅れてんじゃん今9時15分なんだけど。てかこれ罰ゲームだよね唯一の休みを好きでもない奴とデートなんて、まあ夫婦って言う時点で罰ゲームだけど。俺はアニメとゲームさえあればもうなにもいらない。あと瑠衣。

「待った?」

「待った。超絶待った。死ぬほど待った。」

「いや杉村15分ぐらいしか待っていじゃん。」

「お前な15分あれば短編アニメ1本見れるぞ」

「ふーんまあ遅れた事は悪かったから昼飯なんか奢るよ」

「ならいいだけど」

「とりあえずどこ行くんだ?」

「んーとねとりあえず服、見に行こうよ」

「了解」


「ここだよ」

うげっここ陽キャが行く店やん。やだ僕死んじゃう。誰か助けてー

「本当にここに入るのか?俺無理なんだけど」

「無理じゃない。行くよ」

「くっ、わ、わかった.....」

「露骨に嫌な顔すんな」

「本当に行かなきゃいけないのか?」

「行くったら行くの。ほら早く。」

はあ結局行く羽目になった。あー店員の目が痛い。包丁で刺されたぐらいいたい。いやどこの誠だよ。はあとりあえずこいつについて行くか。

「ねぇこのワンピースとこのTシャツどっちがいいと思う?」

うわー来たわー選択肢ミスったら即ゲームオーバーの

「えーっとこのワンピースかな、お前によくにあってるよ」

「じゃあこっちのTシャツにする」

ん?何故こっちに聞いたんだ?たっく全くイラつく奴だ。

「で、買い物はそれだけか?」

「まあ他に買いたい物あるけどまた今度でいいわ」

「ふーんじゃあ早く買ってこい先に外に出て待ってる」

「わかった先に行ってて」

「おまたせ」

「ん、次どこ?」

「次はそろそろお昼だから昼食しよ」

「店はもう決めてあるのか?」

「決めてあるけどあんたチーズ食べれる?」

「食べれるけどなに?ピザ?」

「そうだけど」

「おけ」

「じゃあ行こ」

「いらっしゃいませー何名様ですか?」

「2名様ですね。奥の席をどうぞー」

「でなにを頼むなんでいいけど。」

どれ?結構種類あるじゃん

「俺はマルゲリータと4種類のチーズピザで」

「私もそれでいいや」

「あのーすみません。」

「はーい。ご注文をどうぞー」

「マルゲリータと4種類のチーズピザを2つずつ」

「 わかりました。ご注文を繰り返します。マルゲリータ2つ、4種類のチーズピザを2つでよろしかったでしょうか?」

「はい大丈夫です。」

「ではごゆっくりどうぞー」

「なぁ」

「なによ?」

「一つ聞いていいか?」

「なに?」

「なんで俺をデートに誘ったんだ?」

「そりゃ夫婦なんだからデートや1回2回やんないとダメかなと思ったから、誘っただけ。

まあ杉村とデートをしてみたかったってのもあるけど....」

「........」

「なんか反応しなさいよ杉村から言ったんじゃない」

「いや、お前がそんなことを考えるなんてさ、意外だったわ」

「そりゃ一応夫婦だもん少しは考えるわよ」

その後昼食を食べ、カラオケして、帰る時間になった。

「じゃあそろそろ帰る」

「宇津美!」

「なによ」

「えっと、今日、楽しかった。ありがとう」

「お礼される事はしてないだけどね。まあ杉村と遊ぶのも悪くはなかったよ」

「お、おう。」

「じゃあ今度こそ帰るね。」

「じゃあね杉村。」

「またな宇津美。」


「ただいまー」

「あかえりーどうだった!デート!!」

「瑠衣には関係ない。お前は俺よりバカなんだから勉強しとけよ」

「んー釣れないなーまあ、そんな所が好きなんだけどね。あや、兄弟的な意味でだよ。勘違いしないでよね。」

「はいはい。知ってるよ後ツンデレ乙。」

「俺眠いからもう寝るわ。夕飯はいらん」

「了解ー。おやすみおにーちゃん。」

「おう、おやすみ瑠衣」

なんだかんだで今日は楽しかったな。まあもう行きたくないけど。

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