第22話 ダイヤモンドは砕け散った
昨日を気に先輩とは合わないことにした。多分先輩も受け入れてくれる。今日見た夢は私が、先輩を追いかけている。これまで、日記書いていたことが、全部当たっている時点で避けられないのは分かる。それはもう受け入れる。それに時計の針が早くなってもう3桁切りそうだ。前まで、300日はあったのに、私の心が砕けるのと同時なのかな。
「京香どうしたの?なんか落ち込んでるけど」
さすがに全然あっていないのに加奈子に変化を気づかれた。多少嘘ついて乗り切るか。
「先輩と喧嘩しちゃって」
「そうなんだ。まー喧嘩はつきものだからね。ちゃんと仲直りしなよ」
もう仲直りすることなんてない。だってそもそももう別れてしまっているし。
「あれ?ないな」
昨日先輩に見せるつもりだったけどなかったテストのプリント机の中にもないな。どうしたんだろう。まただ。また心が。
「大丈夫?」
「大丈夫だよ。体弱いからたまに痛むんだよねえへへ」
この感覚初めて。何とか耐えれるけど、それでもいつもと違っていたい。
「何かあったらいってね」
「ありがとう」
加奈子も先輩と一緒で暖かいな。気にかけてくれて。友達って普通こんななのかな?
昼休みになってもこの痛みは治まらなかった。そろそろいったん保健室にいっても。いやダメだ。これで先輩にいきわたったら意味がない。頑張ろう。
「京香どした?昨日先輩と何かあった?」
愛衣にも気づかれてる。
「喧嘩したの」
「そっか。っまアニメでもよくあることだし仲直りできるよきっと」
「そう、だよね」
痛い。この感覚やっぱりおかしい。先輩に反応してるのかな。もしかして、余地を当てるために必要なものをそろえさせようとしている。だったらこれに耐えないと。あの未来にならせないために。
「ほんと京香辛そうだよ。やっぱり保健室に行ったほうが」
「だ、大丈夫。少し痛むけど、これくらいいつものことだし」
ぎし!
今まで以上にいたい。うそをついたら。いやでも嘘ついても今まではなんもなかった。なんで先輩と離れてからずっと割れる音とかきしむ音がするの?先輩と何が関係あるの?私このままどうなるの?
「ちょっと彼氏さん呼んでくる」
「それだけはだめ!!」
つい大きい声をだしてしまった。
「私が原因でけんかなったの。だから、今先輩頼ったらまた怒られちゃう」
「そうだよね。ごめん」
別に怒ってないのに謝られた。こういう時どういえばいいんだろう。
「京香。アニメで例えたらどれくらいの規模の喧嘩?」
「魔王と勇者」
「それ対立してるじゃんww」
間違ってないし。本当に今は対立関係。全くの他人。だから、もう交わってはいけないんだ。
少し笑ってしまった。すると痛みが和らいできた。
「ありがとう少し楽になった」
「っそ。ならよかった。でも無理はほんとにダメだからね」
「わかってる本当にきつかったら頼るから」
「大丈夫?」
「うん何ともないよ」
授業中でも加奈子は私を気にかけてくれている。1かい収まったらもう何も感じないしもう治ったんだろう。
そして放課後になった。
「京香、今日暇?」
「暇だけど」
「愛衣がアニメショップ行きたいって言ってるけど一緒に行かない?」
アニメで気を紛らわすのもいいかも。
「わかった」
「流石にそれはやめておけって」
「いいよ。あんたらがビビってるほどたいした奴じゃないし」
「あの噂はまじなんだって」
「あの子が?無理無理。それ証明してあげるよ」
またなんか企んでいるんだな。こりないね。私だけにならいいけど、この2人に手を出すのは許さない。
「流石にまずいって俺ら帰るぞ」
「は?逃げんのか?」
「だからあいつはまずいって」
たぶん彼らが警戒してるのって私の日記に書いていたあのことだよね。もしかしたらあれになるかもしれないし、とりあえず2人を帰らせておかないと。
「そうだ。私少し用事あるから先行ってて」
「いいよ待ってるから」
「あ、でも時間なくなるよ?」
「そんな大変なことなの?手伝おうか」
まずい、加奈子優しいから時間かかるとか言ったら手伝うっていう人だった。何かいい手。何か。
「手伝ってもらうことじゃないし、待ってくれるなら玄関で待っててすぐ向かお」
「わかった」
何とか加奈子はいなくなってくれたな。あとはあの女が何をしてくるかだけ。男たちは帰っていったし、教室には誰もいない。一番いい状況になってる。あと心配だとすれば先輩が帰っていないかどうか。まだ教室にいたらきっと助けにくる。それだけはさっけないと。
「何する予定なの?」
あまり仕掛けようとしてないし、こっちから声をかけてみた。
「何?友達逃がすとか優しいじゃん」
めんどくさ。社交辞令とかまじでめんどい。
「私これから予定あるから早く済ませて」
「あんたが点をとらなければ予定なんてないのにね。っま安心してやることは単純。テストのプリント返してあげる」
この女がとってたのか。
「だけど」
女がバケツを取り出した。
「残念あなたのプリント濡れちゃった。でも返してほしいんだよね」
「返してていえば返してくれるの?」
「土下座したらね」
もう濡れて中身分からないし、先輩に見せるわけでもないから別にする必要がない。けど、あれは先輩が頑張ってくれた結果だし、それに思い出だからこれでことが収まるならそっちのほうがいいか。
「お願いします。返してください」
「あはは!!ほんとにやったじゃー返してあげるよ」
頭から水をかけられた。冷たい。
ぎし!ぎしぎし!!
なんだろうこれ。激しく痛む。
「こんなもので済むかよ」
「うっ!!」
土下座をしている私に蹴りを入れた。そして頭を踏みつけた。
「あんたはね。常に私の下なの。その自覚ある?」
常に下から。もうどうでもいいや。
ぎしぎしぎしぎし!!ばりん!!
ついに私の中にあったものが割れたようだ。そして割れたと同時にいろんな記憶が飛んでくる。そして思い出した。いや、先輩に渡した日記に書いた予想は正しかったと言ったほうがいいか。それに、あの日のことも思い出した。私友達に裏切られたんだ。それで、人が信じれなくなって、それで人な興味なかったのか。友達なんてクソなんだ。それ以上にこの女はクソだ。制裁してやる。
「足だけろかす」
「は?聞こえなかったのか?」
「カスの下ってなんだよ。馬鹿か?」
「あん!!だったら!」
女は足を振り上げる。そして私の背中に向けて踵落としをしかけた。
「隙がでかすぎ」
その女をつかさず足払いした。そして体制を崩し倒れる。
「いったー!!なにすんの?」
「ねぇ、本物のけりをみせてあげる」
「え、ちょ」
もう何もどうでもいい。今度こそこいつをやったら屋上から飛び降りて終わらせてやる。
「なんか上からでかい音したけど何かあったんかな。様子でも見に行ってみるか」
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