カイタイ屋

カガミヤ

序章

 怪異、それは科学では説明できない摩訶不思議な事象や物事。

 科学が発展していくにつれ、怪異なんてものはないと人類は証明してきた。



――だが、果たして本当に証明されているのだろうか。


 科学が発展しても尚、証明できないことは多々ある。そしてそれは事件という形で日常をも蝕んでいるのだ。




 国際刑事警察機構怪異犯罪対策部門日本支部こくさいけいじけいさつきこうかいいはんざいたいさくぶもんにほんしぶ、通称『解体屋』。

 これは、そんな解体屋の所属になった安倍あべ 代佳しろかという一人の刑事の物語である。

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