優しい君に恋

髙橋凛杏

優しい君に恋

「今日も、私の勝ちだよね」

「違うし!

オレが勝ったんだし」

「違うよ!」

はぁー

今日も鈴と蘭が張り合っている

「あきないね、二人とも」

「うん」

葵の一言に、クラス全員が頷く

ぼくの名前は、音村レオです

クラスでは、あまり目立たない人です

バレンタイン当日は、静かに目立たないようにしていたのですが、咲菜に告白されました

でも、ちゃんと断りました

ぼくには、好きな人がいるからです

その好きな人の名前が桃川はゆです

ぼくの幼馴染です

でも、はゆは、葵が好きなのです

バレンタイン当日に、振られたと聞き、ぼくにも、まだ叶う可能性があるのでは、と思いました

でも、彼女が傷ついていたので、告白する気にもならず、数日過ぎたのです

そういえば、あと少しではゆの誕生日だ

そこではゆに告白すれば、、、

と考えるレオだった


描けてきてる

私、はゆは、5等分の花嫁の四葉を描いている途中

で、私が好きなキャラクターは、一花

かわいいです〜

そういえば、私の誕生日、もうちょっとだったけ

何がもらえるかな?

私は、絵を描くのが好きで、杏ちゃんが書いた、小説の登場人物が描くのにハマっています

誕生日プレゼントは、漫画がいいな〜

はゆは、そう思うのだった


数日後


「はゆちゃん、誕生日、おめでとう!」

朝、学校に行ったら、杏ちゃんが祝ってくれる

「ありがとうございます」

そうです

今日は、私の誕生日です

「はゆ!

ぼくは、はゆのことが好きです!

付き合ってください!」

レオが、私に告白する

「きゃーーーーー!」

告白を聞いていた女子達が騒ぐ

うるさいな〜

そういえば私、レオに告白されてんだ

自覚がなかった、はゆだった


恥ずかしい

消えたい

好きな人に告白するのって、勇気がいる

ぼくの顔が赤くなるのが分かった

恥ずかしすぎて、とっさに言ってしまった

「やっぱり、やだよね

こんな地味なぼくに告白されるの

忘れてください」

と言い、ぼくは自分の席に行こうとする時

「待って!」

はゆに腕を掴まれ、ぼくは後ろを見る

後ろを見ると、はゆが真剣な顔をしていた

何?

告白の答え⁉︎

そんなわけないか

と一人でいろいろと考える


レオが変な顔をしている

顔が赤くなったり、何かを考えてたり、本当に何、考えてるんのかわからないや

私は、試しに付き合ってみよう、と言いたいのだが、心臓がドキドキいってる

確か、葵に告白する時もこんなにドキドキしたっけ

葵に告白したのは、練習

葵が姫に告白したいんだけど、ちゃんと伝えられるか心配で、私はその事に気づいていて、提案してみたの

私が好きっていうの手伝おうか?と言ったら、すぐに、返事がきた

お願い、と恥ずかしそうに


「試しに付き合ってみよう」

はゆの一言にびっくりした

こんなぼくと試しに付き合う⁉︎

もしかして、ぼくのことが好きなの?

いや、それは、ないか

だって、試しだって言っているのだから

どんどん冷静になるレオ


はやく答えてよ!

私も恥ずかしくなってくるんだから

と私が言いそうになるけど、我慢して、違う事を考えた

レオの気持ちもこんな風だったのかな?

ドキドキして、恥ずかしくて、消えたくなる

なんなのかな〜

この気持ちは?


「いいよ」

とぼくが言うと

「えっ」

はゆは、驚いた顔をしていた

そんなに驚く事?

ぼくは、君、はゆのことが好きなんだよ?

「分かった

じゃあ、今週の日曜日にデートしよう?」

デート

そこまで、考えてなかった

ん?

待てよ

デートって、あの?

ぼくは、テレビでやっていたドラマを思い出した

"「あーん

美味しい?」

「うん

美味しいよ」

「よかった〜」"

男の人と女の人が自分から、相手へあげて、食べさせる場面

ぼくは、顔が赤くなった


誘ってるのに、いつ答えてくれるの?

てか、顔が赤くなるの何回目よ

は〜

私も移るじゃん

私は顔が赤くなる

「はやく、答えてよ!」

「あっ」

「朝の会を始めるよ〜」

と言い、担任の先生、城崎あやめ先生が入ってきた

「これから朝の会を始めます

起立」

と青宮花恋が言うとみんなが立つ

「気を付け、おはようございます」

「「「「「おはようございます!」」」」」

「朝の歌」

♪〜

「先生の話」

「今日も何も変わりません

朝の会を終わりにしてください」

「これで、朝の会を終わりにします

気を付け、ありがとうございました」

「「「「「ありがとうございました!」」」」」


日曜日


ウィーン、ガチャン

「クマさん、ゲット!

ありがとう、レオ!」

と言い、はゆがにっこり笑う

かわいい

ぼくは、あの後、オッケーしました

で、今ははゆと一緒にゲームセンターに来ています


優しいな〜

レオ

私のために、クマさんを取ってくれたんですよ

本当は、私、レオに恋をしていた?

かっこよくて、優しい

そんな、君、レオに恋をしていた

意識すると私も恥ずかしくなる

よし、告白しよう!

私は、そう決意をした


「楽しかったね〜

はゆ」

「うん!

楽しかった!

あと、、、」

私は、顔が赤くなった

「ん?

まだ行きたい所、あった?」

本当に、優しい

私は、恥ずかしかなり、もじもじする

よしっ!

レオに言う!

「好き」

「えっ?

何?」

「レオのことが好きって言ってるの!」

私は、大きな声で言う

だけど、私に注目が浴びて、恥ずかしくなる


えっ

ぼくのことが好き?

はゆが?

「で、返事は?」

はゆが言う

「ぼくも好き!

ずーっと、小さい頃から好きだった!」

ぼくもなぜか、大きな声で言う

二回目だっていうのに、また恥ずかしくなる

「じゃあ、私達、両思いだね!」

と言い、はゆがにっこり笑う

「うん!」

と言い、ぼくもにっこり笑った















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優しい君に恋 髙橋凛杏 @anly

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