Film 2. 『めぐり逢えたら』
1993年のアメリカ映画。ちょっぴりコメディ調の恋愛ドラマ。
病気で妻に先立たれ、ふさぎ込む日々を送るようになった父親・サム。
彼を心配した幼い息子のジョナが、クリスマスの夜に、ラジオの電話相談番組を介して恋人募集を呼びかける。
一度だけ電話口に出たサムの胸の内を、カーラジオ越しに聞いた新聞記者・アニーは、婚約中であるにもかかわらず彼に惹かれ始める……。
“運命のマジック”というフレーズをシンボルに、ひと目惚れの想いの強さについて謳った恋愛映画。軽いメロドラマではありますが、まさにひと目惚れだった奥さんを亡くしたサムがラジオで語った心境は、マリッジブルー気味のアニーでなくてもたしかに胸を打つものでした。
ただしそれが全米ラジオで放送されてしまったために、サムのもとにはミーハーなラブレターが殺到。彼は想定以上にうんざりさせられる羽目になります。
アニーの方もまた、自分も他の女性たちと同じ、単なるミーハーな気の迷いではないかと思い悩みますが、どうしても振り切れず、秘密裏に記者の情報網を使って一度だけ会いに行ってしまう。そして互いの顔を目にした瞬間……マジックは始まる。
クリスマスは冒頭部分ですが、そこからすべてが動き始めたことを想えば、クリスマスらしい奇跡の物語と呼べるでしょう。
拙作第2話のサブタイトル「触れた瞬間わかった。帰りつくべき家を見つけたという感じだった」はこの映画からの引用。サムが亡くなった奥さんとの最初のデートで感じた、“運命のマジック”を赤裸々に語ったセリフの一部です。
ではではメリークリスマス! 残りあと5日。
拙作・クリスマス作品『ルーシー・ダイヤモンド・ドーソンと晩餐を』
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