第34話ママのチョコレート

 いきなりですがママは甘い物があまり得意ではありません。ケーキの生クリームも苦手なので我が家では息子くんの好みがハッキリしてきた辺りからホールケーキも買わなくなりました。

 お互いが食べたいケーキにする事で余すこともなくなり息子くんもホールケーキよりは食べきらなきゃというプレッシャーがない分気軽だと言われたのも大きかったのですが。

 そんな我が家の冷凍庫にママが食べれるチョコレートを糖分補給用に隠してありました。はい、過去形です。

 冷凍庫奥深くに隠したママのチョコレートは甘い物が苦手なママでも食べやすい少しだけ普段買うチョコレートよりリッチなチョコレート。

 最初のうちは上手く隠していたのが気付いたら食べられている。しかも外箱や個装のフィルムなどは冷凍庫に入ったまんま。

 これはしまった、そう思いダミーに奥に隠してあるチョコレートとは別のチョコレートを置いておくことに。

 しばらくはダミーのチョコレートで満足していたのですが、息子くん目敏くママのチョコレートを見つけてしまう。そして外箱や個装のフィルムだけを残して中身はスッカラカンに。

 チョコレートの買い置きをやめてしまったのですが、最近はお徳用アイスキャンデーの外箱と個装フィルムだけが冷凍庫に残されるため冷凍庫を開く度にため息の出る毎日です。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る