お姫様は勇者!

渋谷かな

第1話 テイク2

「くたばれ! 奴隷ども!」

 奴隷の頭にリンゴを乗せて包丁を投げるお姫様。

「ギャアアアアアアー!?」

 りんご奴隷は死を覚悟する。


 ズバー!


「どう? 私の実力は?」

 包丁はリンゴに刺さり真っ二つである。

「甘い。美味しい。」

 奴隷の顔はリンゴの汁塗れである。

「私はエリザベス! 日本のお姫様なのだから!」


 日本を帝国制にしよう。

 いや、国王制にしよう。

 ということは名前がエリザベスはおかしい。


 秋篠宮

 常陸宮

 三笠宮

 高円宮

  

 見た目平和な日本は裏では皇族の激しい策謀の渦巻く世界であった。


 新しい皇室を作ろう。


 ・・・・・・・。


 渋谷宮


 完璧。


 皇族の数の減少に歯止めをかけるべく、新たな皇族を迎えることになった。

 その方法は、年末ジャンボ宝くじの特別賞で1家族限定で皇族になれるというものであった。


「あ、あ、あ、あ、あ。」

 渋谷家のお父さんが年末ジャンボ宝くじを見ながら驚いている。」

「長い。早く言え。」

 家族から急かされる父。

「当たった! 年末ジャンボが!」

「3000円?」

 家族は誰も当たると期待していない。

「1等の特別賞だ!?」

「何ー!?」

 ここで初めて家族の目の色が変わる。

「1億!? それとも5000万!?」

 家族はワクワクしてきた。

「違う!? 1等の特別賞だ!?」

「え? 1等に特別賞なんてあるの?」

 こうして前代未聞の事件が起こった。

「我が家は皇族になるぞ!?」


「皇室! 渋谷宮家の野望!」


 私の名前は・・・・・・ドンガバチョ! ・・・・・・なんでやねん。


 ダメだ! 


 もっと純粋に物語だけを考えなければ。



 ギャップ。

 奴隷で勇者。

 お姫様はからっきし。


 カクヨム読者というより、カクヨム編集が異世界ファンタジーに興味なさすぎ。

 ていうか、なろう作品の異世界ファンタジーを貰いすぎ。



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