絵日記帳
@Wayla
粉雪と林
「見て!キラキラしてる!」
粉雪が山風に吹かれ、その隙間を縫うように日の光が差す。
「綺麗だね。」
「うん。」
山頂の透明な樹氷が太陽を受けて、雪の結晶の様なその形をいっそう際立たせる。
「ちょっと寒いね。」
「うん…」
そのとき、ふと山間の影が濃くなった。鉛色の影が真っ白な林を飲み込んでいく。
「いこっか。」
「そうだね。」
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