第9話 いじめ

時系列は少し前後するが

私は小学1年生から小学4年生までの4年間

いじめにあっていた。


小学1年から小学3年までは

帰り道が同じ男の子が4人、女の子が1人の5人からいじめを受けていた。


仲が悪かったわけではなかったが

恐らく遊びの延長だったのだが


私はランドセルにスポンジボブのストラップをつけていた。

そのストラップを引きちぎられ、後日片腕がない状態で見つかった。


他にも、帰り道に落ちていたミカンの皮を投げつけられたり、

ニットなどの衣服につきやすい植物を沢山つけられたりと

中々陰湿なものを受けていた。


しかし特段、気にしていなかった。


小学4年生になると、

教室や廊下で男の子とすれ違う時に、背中を殴られるという謎のいじめを受けた。


この4年間のいじめはおそらく母は知らない。


私がいじめられていると知れば

母は学校に乗り込むか”みっともない”と言われるのどちらかだと思っていたからだ。


だから私は一言も伝えなかった。

伝えるつもりもなかったと思う。

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