超能力者が剣と魔法の世界に異世界転生するそうです。

@kokaja

第1話 超能力者、超能力の使い方を誤る。

俺はふとこう思った。

超能力者である俺は、《屋頭 仁》は将来結婚しているのだろうか。

どんな生活を送っているのだろうか。


時間操作系の能力を使い時間を進めた。

そこでテレパシーや千里眼を駆使して探してみたが。


俺がいない。

そう自覚する俺の体はだんだんと薄くなっていき存在が居なくなった。







ッて、この俺が!?

この俺がどうしてそんなことに気づかなかったんだ?


俺が超能力を使って未来の自分は死んでいたという事実を知る可能性はあった。

なんで可能性を考慮できなかった?


安全重視で予知すればよかったんじゃないか?


「あらこんな時に訪問?たしか予定はなかったはずだけど」


なぜだ?なぜ俺はその可能性に気づけなかった。

そうだ過去に戻ればいい。超能力は使えるはずなんだ。


「あれ?話聞いてませんの?あーのー。すいませんー?」


彼は時間操作系の超能力を使おうとするが使えない。


どうして使えない?もしかして死んだことで影響が?

そうだ。他の超能力を。


彼は千里眼を使った。


「この人いきなりアヘ顔し始めたんですけど!?」


千里眼は使えた。

と言うことは超能力は使える。だが時間操作は使えなかった。

どういうことだ。


「あのーそろそろ応答してくれません?そろそろ声がガラガラになりそうなんですけど?」


テレパシーを使ってみよう。


(早く答えてよー。こっちはやりたくもない仕事してんだしさー)


使えたな。


「ねぇさっきから気付いてますよね!?」


「あぁごちゃごちゃうるさいな。」


「貴方が何も言わないのがいけないんでしょう!?」


「で、どうかしたのか」


この女は何なんだ?さっきから図々しく話しかけてきたが。

とりあえず話を聞くことにした。


「うっふんッ。ではまずあなたの状況を説明します。貴方は今死んでしまいました」


まぁそうだろうな。


「あれ?驚いていないようですね?」


「何に驚くんだよ」


「まぁいいでしょう。そして今からあなたを転生させます」


「あっそうですか」


「なんですかその顔ー!」


女が顔を真っ赤にしながら憤慨する。


「なんかやる気が失せてきました。まぁいいでしょう。ここから欲しい能力を選んでください」


能力ッ!?そんなものまでもらえるのか。

では聖剣エクスカリバ。。いやちょっと待て。今この状態だと転生した後でも超能力を使えるはずだ。そしたらまたふざけた死に方をするかもしれん。


「どうしたんですか?聖剣エクスカリバーじゃないんですか?」


「いやこっちの不老不死で」


「え?ですがこちらを選びますと。。」

(この人異世界舐めてないですか?異世界転生の初期で不老不死だけで何ができるんですか?)


そんな事重々承知している。

だがこっちはただのモブじゃないんでな。


「まぁいいです。ではこの奥の部屋にいるおっさんに声をかけてください」


この奥にいるおっさん?


「おっほほほ。無事にあの駄女神から能力を授けてもらったようじゃな

では転生して差し上げよう」


そうおっさんが宣言すると。

床が抜けた。

ハッ?


「えっ?ちょっと駄女神!?床が抜けおった」


「は?冗談はよしてください。ここの床は板では...」


「ほら言うてみただろう!?」


「これやばいですよ!イレギュラーが起きてしまいました!?」


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