ハルコヴィニヤを知ってるかい

殻部

前編

 かつて「ぬぐるみの町」と呼ばれていた場所があった。

 町の名前はハルコヴィニヤ。この辺ではもう知っている人はいないだろう。

 北海岸地域でなら、まだ名前くらいは覚えている人はいるかもしれない。そう、北海岸のとある州に、その町はあった。

 そのハルコヴィニヤが「ぬいぐるみの町」と言われた理由は、単純に、町中にぬいぐるみが溢れているからだった。

 石畳の道、中央の広場、その横に構える立派な聖堂、市庁舎、その周りのレンガ造りの家々や町はずれの眼鏡橋まで、いたるところにぬいぐるみが置いてあるんだ。

 その一方で、住んでいる人間は一人もいないという。ぬいぐるみだけしかいない町なんだ。面白いだろう?

 そういう噂が、昔はこんな南の州にまで届いていた。そう、噂だった。奇妙な、面白おかしい話の一つにすぎなかった。そんな遠くの町のことなんて、本当かどうかも確認しようがないからね。それに嘘でも本当でも誰も困らないし、この辺の人たちにはどうでもよかったことだ。ただ一人を除いて。

 私は若い頃、その真偽を確かめに旅に出たことがあった。学校を出て、父や兄たちの会社を手伝うつもりだったのだけれど、その頃事業は彼らだけでうまく回っていて、私一人遊ばせても全く問題なかった。だったら働く前にしばらく見聞を広めてみるかと、あちこち出歩いていた時期があったんだ。その頃だ。

 なぜ「ぬいぐるみの町」を探そうと思ったのかと言えば、単純に興味を惹かれたからだ。なんとも奇妙な話じゃないか。なんでぬいぐるみが?住民は?嘘なら嘘で、なんでこんな話を? わからないことが多すぎた。それに、もし本当にあるのだとしたら、その光景をぜひ見てみたいと思ったんだ。

 北海岸の州都までは、あっけないほど簡単な旅だった。あの頃も都市間の馬車は頻繁にあったし、主な街道は舗装こそまだされていなかったけれど、充分整備されていたからね。それでも行き着くまでに五日はかかったけれども。

 問題はそこからだった。なにせ北海岸地域は広大だ。ほとんどは荒地か深い森ばかりの土地だけれど、町や集落は点在していて数知れないし、無人の「町」が地図や地史に書かれているわけもない。その時点では、人づてに南にまで伝わった「ハルコヴィニヤ」という名前が正しいのかさえも定かじゃなかった。

 とにかく私は、人や情報が集まる州都を歩き回って、会う人会う人に訊ねまくるということしかできなかった。

 「ぬいぐるみの町」の話自体は、地元だけあってほとんどの人が知っていた。宿の主人も、警邏の巡査も、図書館司書も、市場の店子も客も、靴磨きの子供だって、「ハルコヴィニヤ」の名前を出せば、「ああ、ぬいぐるみの町の」ってすぐ返ってくる。

 真偽については人によって違った。昔確かにそういう町があったという人もいれば、全くのおとぎ話だと笑いながら言う人もいた。だいたい、六対四で事実として受け止めてられているようだった。

 だけども、肝心の場所は誰も知らなかった。

 なかには、たぶんそこにあるんじゃないかという人もいて、いくつかの場所を訪ね歩くこともあったのだけれど、どれも空振りに終わった。

 そんな風にして、一か月ぐらいは熱心に探し回ったよ。時間と執念だけはあったからね。

 そう、それはおおよそ一か月が経った頃だ。

 ある晩、唐突に私の探究の旅は終わることになる。

 私が下町の、あまり風紀のよくない、しかし賑やかな地区を巡っていた夜のことだ。歩き疲れて、そのあたりでは小ぎれいな方の酒場に入った。まだ早い時間だったせいか、客は数える程しかいなかった。ひと心地着いたら客に聞いて回ろうかと思いながらカウンターに座ると、カウンターの向こうの、酒場の主人と思われる男が声をかけてきた。

「あんた、ぬいぐるみの町のことを知りたがっている、南の方でしょ?」

 当然私は驚いて「どうして私のことを?」と聞いた。いくら一か月もの間おとぎ話のような町のことを聞いて回る不審なよそ者がいたとしても、これまで一度も足を踏み入れたことのない地区の場末の酒場にまで耳が届くはずがない。そこは狭い田舎の町なんかじゃない。北部地域最大の都会だ。たとえ偶然私の噂を耳にしていたとしても、ふらりと入ってきた見知らぬ男がその人物だと気づくなんてこともないだろう。

 カウンターの男はまずこう言った。

「たまに来る客に頼まれていたんだ。ハルコヴィニヤについて知りたがっている、南からの男がいるらしいから、もし店に来たら教えて欲しいって」

 なんということだろう。私を捜している人間がいるって? しかしそれ以前に気になることがある。

「いや、しかしそれにしたって、ひと目見るなりなぜ私がそうだと?」

 そう聞く私にカウンターの男は手品の種を明かすように答えた。

「簡単なことだ。まず身なりが良すぎる。地元の上品な方々はこんな汚いエリアに足を踏み入れたりしない。あんたとしては、長旅でもあるし、だいぶ質素な格好のつもりなんだろうが、生地や仕立てからして上等すぎるんだよ。そもそもこの辺の連中はタイなんてしない。南の方から来たっていうのは、髪型――特にもみあげだね。こっちじゃそんなに短くしない。それにある程度裕福な旦那方は口ひげを蓄えてるのが普通だ。きれいさっぱり剃り上げてるなら、それは東か南の紳士の流行りだ」

 私は酒場の男の洞察力に感心した。いろんな客を相手にする酒場という環境が、そんな観察力を与えたんだろうか。いや、どんな場所であれ厳しい社会で生き抜くには、それぐらい人間を見る目が必要なのかもしれない。私には徹底的に欠けている素養だ。その時はそんなことを思って感心した。

「しかしなんでまた、その人は私なんかを捜しているんだね」

「さあ、理由は知らないね。どうする? 今日はおそらく来ないと思うが、会ってもいいっていうなら取り次ぐ。イヤならすっとぼけてやる。でも結局ほかで会うことになるかもしれないけどな。その男もたぶん、行く先々で頼んでいるんだろうから」

 私に会いたいということは、ぬいぐるみの町について何か知っていることは間違いないだろう。何か詐欺めいたことに巻き込まれることも考えられたけれども、多少騙し取られても、今の手詰まりな状況を考えれば賭けてみる価値はある。そう考えて、私は宿のカードに自分の名前を書いて渡した。

「オーケー。彼がいつ店に来るかもわからないから、気長に待ってな」

 そうして、北部で作られているという酒を注文してから、改めて男にたずねた。

「あなたはハルコヴィニヤについて何か知らないかい? 私はいまだに場所どころか本当にあるのかどうかさえわかってないんだ」

「ああ、あれは本当にあった場所だよ」

 彼はこともなげに言った。しかしそれくらいでは私も今さら驚かない。

「そう言う人にも何人かあったが、結局そう思っているってだけで、具体的なことは誰も知らなかったんだが」

 いつもそこ止まりだった。なんとなく信じている以上の人間に会ったことはない。この時も私はさほど期待していなかった。だが。

「古いことに興味がない都会の連中や、一生自分の村から出ることのないような海沿いの奴らはそうだろうよ。でも古い話を伝え続ける山の人間や、旧街道を利用する行商人なんかは別だ。皆ハルコヴィニヤが本当にあったことを知っている」

 予期せぬ言葉に私は「なんだって!?」と他の客が振り返るほどの声を出してしまった。

 私はすぐに謝って、その場所を問おうとしたが、男はそれを察して首を振った。

「どこにあるかまでは俺は知らん。わりと山深い所の出身だが、具体的な場所を覚えてる奴はいなかったな。しかし行商人や猟師なら知ってるはずだ。どこかの旧街道や峠から見えるって話だからな」

 旧街道から見えるだって? 立て続けに驚くことばかり聞かされて、私の頭はやや混乱気味になった。

「今は整備もされてない旧街道とはいえ、それなりに使う者はいるだろう。しかも行商人なら各地を巡っているはずだ。もちろんこの州都にも。なのにこんなにも知られていないのはおかしくないか? 何か重大な秘密でもあるのか?」

 早口でそう言うと、男はそんなこともわからないのかと言わんばかりの顔をして言った。

「単に口にしたくないんだ。ある程度由来を知る者にとっちゃ、あの町は不吉な場所だからな。知っているやつは知っているし、知っているやつは語らない。それだけのことだ。古い地図にだって載ってるはずだ。でも二百年前ともなると州都中の骨董屋を漁らないと見つからないかもしれないがな」

「不吉」という表現も気になったが、何より「二百年前」という言葉のほうに引っ掛かって思わず聞き返した。

「ああ。これはそれこそ故郷の爺さん連中から聞かされたことだが、そんくらい昔にハルコヴィニヤは実在して、そして普通の町だったんだ」

 私はまた「普通の町だって?」と聞き返すほかなかった。

「そうだ。その当時、ハルコヴィニヤは綿の産地で、旧街道の町の中でとりわけ栄えていたらしい。その頃はぬいぐるみなんて、金持ちの館の子供部屋くらいにはあったろうが、町の片隅にも転がってやしない、ただの人の街だった――って話だ。今じゃ綿なんかじゃ儲けられないがな。しかしそれで衰退したってわけじゃない。ハルコヴィニヤはまだ栄華のただ中にいる時に、いきなり終わったんだ」

 それはどういう意味だと聞こうとすると、

「突然町に死が広がったんだ」

 男は天気のことでも言うように、あっさりと言った。

「はじめは年寄りからバタバタと倒れだした。しかしあっという間に歳に関係なく死ぬようになって、それから半月も経たずに、町に生きている人間は一人もいなくなった。ほとんどの住人は異変に気づいてから町を出ていってしまったから死体が町を埋め尽くすなんてことにはならなかったが、それきり無人の町になった。その後何年経っても状況は変わらず、空から薬を撒こうと、厳重なマスクを被っていようと、町は容赦なく入ったやつの命を奪った。原因は誰にもわらないまま。そうして、そこに近づこうとするものは誰一人いなくなった。それなのにだ」

 男はもったいぶるように間を置いた後、続けた。

「町に取り残された死体が風化するほどの年月が経った頃、町を見下ろせる峠を越える誰かが気づいた。町に幾つもぬいぐるみが置かれているってことをな。遠目からそれと分かるほどの大きさのがだ。そしてそれは徐々に増えていって、五十を超えたあたりでぱたりと止まった。いったい誰がどうやって置いたのかは分からない。ともかくそれ以来、そこは「ぬいぐるみの町」と呼ばれるようになった――ってわけだ」

 一気に明かされた情報を飲み込めぬまま呆然とする私を見てどう思ったのか、男は気の毒そうな顔をした。

「不気味な話だろ。ロマンチックなものを想像してたら残念だが、あそこはそういうところだ。それでも見に行きたいっていうなら止めないがね。ただし、万が一その場所に行き着いても、遠くから眺めるだけにしておきな」

 男はそう言うと、洗ったグラスを棚にしまおうと背を向きかけて「あ、そういや」と何かを思い出して私に向き直った。

「あとな……変な話を聞いた。最近また、増えているっていうんだ」

「増えてるって、ぬいぐるみが?」と返すと、男はうなずいた。

「俺の同郷の知り合いが、行商人から聞いたんだと。峠から見下ろしているだけだから、正確なところはわからんし、そもそもまじまじと見る奴はいない。それでも新しいぬいぐるみがあるように見えるってな。……どうした?」

 男は私の顔を見て怪訝になった。その時私はどんな表情になっていたか。

 それから私は得た情報を頭の中で整理しながら黙って酒を飲み、にぎわってきたところで店を出た。

 しかし本当になんということだろう。いきなりこんなことに出くわすなんて。場所も含めわからないこともまだたくさんあったが、彼の話から幾つかのことが明確になった。特に、ぬいぐるみがどうやって置かれたかについては、その時ある程度の推測が出来ていた。それは私の望む答えだった。

 大きな前進をした満足と、やがて訪れるだろう次の情報への希望に満たされながら、私は帰り道を一人歩いていた。そしてちょうど下町を出るところで、声をかけられた。

「旦那。ハルコヴィニヤをお探しで?」

 そう言った奴の顔を私は見ていない。なぜなら振り返ると同時に視界が真っ暗になったからだ。おそらく別の誰かが袋か何かを被せてきたのだろう。何が何だかわからないうちに、薬を嗅がされたのか、私は意識を失った。

 気がついた時は馬車の中だった。私はどうやら目隠しをされていて光さえも感じることができなかったが、馬車とわかったのは振動と音のためだった。目隠しだけでなく猿轡をされたうえ、身動きも取れない。だが単純に縛られているという感じじゃなかった。感触的には体は綿のような柔らかいもので包まれていて、その外側を締め付けられているようだった。綿がぎゅうぎゅうに詰められた袋の中に入れられているのかと、その時は考えた。

 状況がさっぱりわからない。ただ、そばでうめき声と何かが身悶えしている気配がした。おそらくは私と同じような状態の者がいるらしかった。

 いったい何が起こったのか考えようとしたが、それは不可能だった。余程の悪路を通っているのか、揺れがあまりにも酷くて意識が集中できないからだ。クッションが効いている体の方はいいが、剥き出しの頭は手が動かせないので床に何度も打ち付けられるままにされるほかなかった。

 そんな、焼かれていない分煎り豆よりは少しましな程度の、責め苦のような馬車旅は、身体が苦痛を受け入れて何も感じなくなり始めた頃、不意に終わった。

 感覚はまだ揺れの名残りのなかにあって、本当に馬車が止まったのか判然としないうちに、何人かの気配が入ってきたかと思うと、足を掴まれて乱暴に引きずり降ろされた。頭が硬く冷たい土につく感触がした。

「起こせ」

 高い男の声が聞こえると、体を起こされた。この時、体を戒めていたものを外された気配があり、手足は動くようになったものの、「綿袋」に詰め込まれたような窮屈さはそのままだった。

「長旅ごくろうさまです」

 愉快そうに、声がまた言った。

 今のは私に言ったのだろうかと考えていると、目隠しが外された。目が眩んだのは一瞬だけだった。夕暮れ時で、じきに日は沈もうという頃合いだったからだ。

 遠くに森と低い山が見える以外はでこぼとした荒地が広がっていた。場所の見当もつかない。

「皆さん初めまして。私のことは「ホープ」とお呼びください」

 目の前に、紳士然とした男が立っていた。見たところ三十代前半、もしかしたら二十代かもしれない。長めの黒髪の、具合の悪そうな肌の男だった。細い身体にピッタリ合わせた、仕立てのいい黒いジャケットとパンツといういで立ちで、ピアスや指輪、尖った靴の品質から金持ちであるのは間違いなかったが、ひきつったように歪む口と、嘲りがはりついたままの目つきが、確実にろくでもない類の人間だということも気づかせた。

 彼の両脇にはどちらも岩のような大男たちが二人、手を後ろに組んで無表情で控えている。

「なんのまねだこれは!」

 猿轡も外されても事態を飲み込めずに呆然としている私の真横から怒号が放たれた。見れば、長いもみあげが顎髭に繋がっている、四十がらみの男が、私と同じように座らされていた。

 彼の向こうにもう一人、ぼさぼさの髪を垂らしてうつむいたままの中年女がいた。

 彼らの格好は奇妙なものだった。どちらも、同じようにパンパンに膨れた、手足の部分が突出した人型の布袋のようなものを着ていたのだ。手先も足先も丸くすぼまって閉じている。まるで丸々とした巨大な赤ん坊の体に、小さな中年の顔が付いているように見えた。

 そこでようやく私も同じような格好になっていることに気づいた。これが「綿袋」の正体だった。

「こんなこと……ぐぁ!」

 赤ん坊の体の男は後ろから蹴りつけられてのたうった。後ろにも人間が立っていたのだ。私たちを引き起こしたのも彼らだった。

「すでにわかっていることと思いますが、貴方たちは私に買われました」

 ホープと名乗った男が心外そうに言った。

「そのおかけで貴方たちの莫大な借金はなくなりました。もう少し喜んでもらってもいいと思うのですが」

「うう……」

 蹴られた男は再び起こされたが、もう怒鳴る気力は失ったようだった。

「私どうなるの……」

 今度は中年女がうつむいたまま呻くように言った。

 その女に、ホープは温かみというものが一切感じられない笑みを向けた。

「当然のことながら、建て替えた金額に見合うことをしていただきます。私を楽しませるという形で」

「楽しませる……?」

 思わずつぶやいてしまった私に、ホープは目線を移した。

「そういえば……貴方だけは事情が違いましたね」

「い、いったいどうして私をこんな目に……」

 そう問う私をホープは冷たい好奇の目でまじまじと見た後、首を傾けながら言った。

「どうして? それはこちらが聞きたいことです。どうしてハルコヴィニヤのことを嗅ぎまわってたんですか? どこまで知っているんですか?」

「どこまでって……私はただ「ぬいぐるみの町」が実在するのか知りたかっただけだ」

 ホープはまた興味深げに私をのぞき込んだ。

「ほお、嘘ではなさそうですね。またおかしなものに好奇心を抱いたものだ。ですがね、聞き回られるだけでも困るんですよ」

 私がまた問おうとする前に、パン、とホープは自分の口元で手を叩いた。

「しかしもうそれは終わったことです。貴方は実にラッキーだ。なぜなら今日、貴方は全てを知ることができるのから!」

 何から何まで意味が分からないままの私に微笑むと、ホープが私たちの背後の配下に顎で指示すると、彼らは乱暴に私や他の二人をつかみ、ぐいと引いて半回転させた。

 目に入った光景に、私は呻きとも感嘆ともつかない声を漏らした。

 私たちのすぐ前からなだらかな下り斜面になっていて、山々に囲まれた盆地が眼下に広がっていた。その盆地の中に、それはあった。古い町が。

 縦横に走る石畳の道、中央の広場、広場に寄り添う大聖堂、市庁舎。そして、町のいたるところに点在する――あるものは馬を模し、あるものは赤ん坊のような、またあるものはクマに似た――ぬいぐるみが。

「もうおわかりでしょうが」

 ホープが背後から言った。

「あれが、ハルコヴィニヤです」

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