サングラスが外れない

@jirodesuyan

第1章 高校デビュー!

僕の名前は鳥原。どこにでも居る普通の高校三年生だ。サングラスをかけている以外は。なぜサングラスをかけているかというと外れないのだ。何度も外そうとしたが顔面が剥がれるんじゃないかってぐらいの激痛が走る。友達に相談したら

「そんなの簡単だよ。これを使えば。そう、ローション。」

ダメだった。ヌルヌルしただけだった。そもそも何故こんなことになっているかと言うとあれは3年前に遡る。

中学の卒業式が終わりあとは入学するだけだと言う時期に僕は自分を変えたくてヴィレッジヴァンガードに行った。そこで見たサングラスに一目惚れし手を伸ばした途端サングラスが落ち割れてしまった。サングラスの値段は目が飛び出るような値段でとてもじゃないが払えずに怯えていたら突然目の前に老婆が現れこう言った。

「私がそれを立て替えてやろう。だが君の大事なものをいただくよ」

と、自分でもかなりふざけていると思うような出来事でサングラスが外れなくなってしまった訳だが、今年は勝負の年なので早めにサングラスを取りたい。何とかしなければ。

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