28日目 お題:童話の換骨奪胎

童話を換骨奪胎して書いてみましょう。

https://kakuyomu.jp/my/works/1177354055192757016/episodes/16816452218401210371


桃太郎、浦島太郎、3匹の子豚、ヘンゼルとグレーテル、赤ずきん、ブレーメンの音楽隊、アリとキリギリス


ブレーメンの音楽隊とかやりやすそう?

衰えて理不尽な目にあったキャラクターたちが新天地を目指しつつも、新しい生活を切り開いていく。

気づいたけどブレーメンと桃太郎って結構似てるよね。


主人公が旅をしながら仲間を集める。

仲間と一緒に何かを成し遂げてハッピーエンド。


主人公の設定、仲間はどんなの?

オチで一ひねり入れたいが、旅に出ることになった原因と言葉遊びが一番いいかも。


急がば回れてきなやつで、浦島効果を逆にするとか。

加速していると時計が早く進む。

動いていると時計がゆっくり進む。



あんまりいいのが思いつかなかったので別のものに。


元ネタは3匹の子豚。

オオカミがやってきて、3匹の子豚がそれぞれ家を作っていく感じ。

何が襲ってくるのか、それに対抗するのは何か。


宇宙の片隅、生命が誕生した星を三つも抱えている恒星系があった。三つの生命誕生惑星が接近したとき、たまたま隕石が近くを通りかかり、三つの惑星すべてに生命絶滅の危機が降ってわいた。三つの惑星はそれぞれ黒の星、緑の星、青の星で、生命が誕生した順番、つまり文明の進み具合も黒、緑、青の順番だった。隕石が接近する順番も黒、緑、青だった。

まず黒の星はその先進的な科学力によって惑星全土を改造して、そのために黒だった。科学力を結集して、全生物による大気圏外脱出を試みた。だが進みすぎた科学力のせいで地上の資材はほとんど残っておらず、宇宙船の開発・量産が間に合わず、ありあわせの船ですらだれがどの船に乗るかどの順番で出発するかの折り合いが生物同士決着できず、とうとうどの宇宙船も出発できないまま隕石が接近、大気がすべて持っていかれてしまい黒の星の生命は絶滅した。

次に緑の星は、黒の星ほど科学は進んでいなかったが代わりに精神的に豊かだった。惑星全土が緑なのも、自然豊かだからこそ。そこで緑の星はあらゆる生物を守るシェルターを作りそこで支えあって生き延びていく選択をとった。隕石が接近してきて大気はすべて吹き飛ばされたが、幸いシェルター内の環境は良好だった。だが誤算だったのは隕石が緑の星周辺を周回しだしたこと。緑の惑星の科学力ではそこまで予想できていなかった。結果、備蓄していた資材が尽きてしまい、緑の星もすべての生物が仲良く絶滅してしまった。

隕石は悠々と青の星へと向かう。青の星は生命が発生してから若く、星を覆う一面の水に微生物が溶け込んでいるような状況だった。隕石はこんな惑星ごときすぐに滅ぼせると考える。大気が吹き飛び、確かに好気性細菌は絶滅したが、すぐに嫌気性細菌が反映した。隕石は衛星軌道を周回し水を吹き飛ばしたが次の瞬間には岩石内に微生物が発生した。とうとう隕石は青の惑星に落下していき、青の惑星の表面は大量の岩石を巻き上げながら一面ドロドロになってしまったが、冷えていくにしたがって宇宙空間に飛び出していた岩石が戻り、そこにしがみついていた微生物も帰還し、吹き飛ばされていた水も降り、隕石によって荒らされていた青の星は、数億年をかけてすっかり元通りになった。先行していた黒の星と緑の星はすっかり生命が絶えてしまったが、青の星は生命が誕生した直後だった故に、かえって生き延びることができた。

この寓話は、スクラップアンドビルドやトライアンドエラーをするなら何事も若いうちがいい、という教訓として宇宙のどこかで言い伝えられているとか、いないとか。


百合文芸をやろうやろうとそっちに集中していたので久しぶりの更新。これからはちゃんと書いていきます。毎日やっていたころに比べて脳も指も回転速度がはるかに落ちている、これはちゃんとやらないといけないですね。

やっぱりどれだけ大変でも短編修行を毎日こなして、そのうえでほかのことをやっていく、くらいできないと100日チャレンジの意味はなさそう。そこを目指す。




↓一度ボツにしたネタ。


宇宙が発展して輸送網が開拓された時代。亜光速配送の時代が終わりをつげ、光速配送が幅を利かせていた。光速配送は都合がよく、相対性理論の計算通り、光速配送された荷物は時間がほとんど経過しない環境下に置かれるため、亜光速配送時代には不可能だった生鮮食品の配送も可能になった。そんな中であおりを食ったのが亜光速配送業者の主人公。荷造りの丁寧さや親切なアフターフォローで何とか食い扶持をつないでいたが、結局光速配送の波には勝てなかった。光速配送業者に地球物の年代ワインを飲みながら自慢されるなどする。元亜光速配送業者が宇宙をとぼとぼさまよっていると、宇宙空間で様々な亜光速配送時代のスクラップを見つける。超大型コンテナ(光速配送はそれなりの加速度が必要なので、大きなものはなかなか運びにくく小口配送がメインになっていた)、惑星間配送ブースター(光速を出せないブースターは完全に全時代のものに)、庫内環境保全器具(光速配送では荷物の時間がたたないので中身の保全を考える必要がほとんどない)。主人公は昔のよしみで三つのパーツを拾ったが、しょせん全時代の遺物であり、敗北感はぬぐえない。だが拾った三つのパーツが、自分たちはまだまだ現役だというので、それらの活用法を考えることに。いろいろ考えるもののなにも浮かばず、庫内環境保全器具が「休憩しよう、急がば回れ」って言ってワインを出してくる。庫内にたまたま残ってたワインだった。主人公はこれを見て、時間がたってしまう亜光速配送だから、ワインを庫内で熟成させながら運ぶことを思いつく。大型コンテナに大量のワインを入れ、庫内環境保全器具でちょうどいい環境をキープし、惑星間配送ブースターで加減速を繰り返して特殊相対性理論による時間の進みを生み出す。宙域熟成ワインは大売れして、元亜光速配送業者の仲間たちにひと時の財産をもたらした。


↑これ、宇宙船内でわざわざワインを熟成させる意味が薄いのでボツ。

途中まで書いた冒頭↓


『荷物のお届けにあがりました。与圧ルームに置いておけばよろしいですか?』

「ご苦労様です。それでお願いします」

『ありがとうございまーす』

 壁の向こうからぷしゅーと気の抜けた音がして、人の気配が入ってきた。窓から配送業者の姿が見える。宇宙服を着こみ、目が合うとにっこり笑ってここに置いた、とジェスチャーをする。こちらも会釈を返した。配送業者はなおも丁寧にお辞儀をして与圧ルームから出て行った。機械化がはやった昨今、人の手による丁寧な配送をうたう業者らしかった。悪い気はしない。

 ふたたび与圧ルームからぷしゅーと音がして、荷物を確認しに行く。段ボールの宛名書きには依頼主として母の名前があった。

 中身は地球産の白ワイン、モッツァレラチーズ、トマト、バジルの葉。

 トマトのカプレーゼに白ワインを合わせるのが大好物だった。

 早速キッチンに向かって、一皿こしらえた。

 ワインは爽やかな香りが鼻に抜ける。チーズはぷりっとなめらかで、トマトは赤々と今にもはじけそうで、バジルは緑にきらめいていた。こんなにおいしいものを食べたのは久しぶりだった。この味は地球産のものでないと出せない。

 と、荷物に紛れて母親の手紙を見つけた。

 職を失ったことに対する慰めや、一度帰ってきてはどうかという提案、体を気遣う文言などが書いてあった。

 地球産の美味しいものを食べ、母親の手紙を読む。

 まるで地球がすぐそばにあるような錯覚にも陥るが、実際のところ、母との距離はゆうに五万光年を越える。

 それもこれもすべて、光速配送技術が発達したおかげだ。

 地球とつながっているのも、彼が職を失ったのも。


 光速配送技術は、人類の宇宙進出に大きな転換をもたらした。

 相対性理論によれば

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