To Love, To be Loved

To Love, To be Loved

男の子が女の子を好きになる。

今までただの友達だったのにある日突然好きになる。

いつもカジュアルな格好の彼女がスーツで現れる。

長い髪をアップにしてくる。

広瀬香美を上手に歌う。

そう、別に大きなイベントが必ずしも必要ではない。

意外性を感じるだけで良い。

例えば、僕が彼女の事をビジュアル的には最高だけど、頭が悪いと思っていたとする。

そんな時彼女がニーチェについて語りだしたりしたら、僕はとても驚くだろう。

また、いまいちファッションセンスが悪いと思っていた彼女がラペルラの下着を着けている。

おとなしいと思っていた彼女がバーに置いてあるピアノでいきなり弾き語りをはじめる。

少し固定観念を崩されただけで男の子は女の子を好きになってしまう。

男なんて単純な生き物だとよく言われている。

・・・・・・。

と言うような話を彼女にした。

そうしたら彼女はいきなり語りだした。

「今の株式市場を動かしているのは外国人投資家だよね・・・。」

ん？

「ジョージ・ソロモンとかさ・・・。」

・・・・・・。

「それを言うならジョージ・ソロスだろ・・・。」

「・・・・・・。」

固定観念を崩すのは簡単に見えてなかなか難しいらしい・・・。