第31話:成田からグアムへ出発

 やがて1月18日となり下村のベンツで八王子の12時にファミレスに集合と連絡してきた。そして下村は、泉堂さんを乗せて、宮入と吉沢さんがは、徒歩でファミレスに集合し、持ち物の確認をし終わった13時に出発して、15時に成田空港の駐車場に車を入れた。


 そこから駐車場のワゴンで4人を成田空港へ送ってもらい、16時半には予約した航空会社のフロントで搭乗手続きを終了。16時、近くのラウンジに、下村が先導して入った。フロント、航空券と最後に下村が、ブラック・カードを見せて入場した。


 窓側の広い席に座り、下村は、クリームスープ、ローストビーフ、ビーフステーキ、パン、サラダ、女性達は、魚のグリル、焼き物とライスを持ってきた。宮入は、グリルチキン、回鍋肉、ライスをとってゆっくりと食事をし、食後、ワインを飲んで、最後に珈琲、デザートを食べた。


 その後17時過ぎに搭乗口に4人で行って待つと、定刻通り18時前、出発で、17時半から搭乗開始で、ビジネスクラスは、早めに搭乗し、2人席に泉堂と下村、宮入と吉沢が座った。18時前に飛び立ち、女性達は、

ビジネス席の豪華さを再確認し、装置の使い方を男性達に聞いた。


 19時にディナーとなったが、食べて1時間なので、それ程、お腹なすいてないので、豪華なデザートを数種類とシャンパン、ワイン、スコッチウイスキー、カクテルを注文して夕食とした。20時過ぎると、眠りに落ち、22時半過ぎ、着陸のアナウンスで起床。


 23時前にグアム空港に到着し、むっとする位の暖かさを感じ、羽織っている物を1枚、脱いだほどだった。ホテルへのバスが来ていて乗り込み、30分位で、グアム・ヒルトンホテルにチェックイン。街頭が少なく、夜の海の景色を楽しむ訳にはいかなかったが潮風が、鼻をくすぐった。


 翌1月19日、7時、宮入が、カフェに入り珈琲を飲みトーストの朝食を食べ始めた頃、泉堂と吉沢さんの女性2人組が、現れた。泉堂さんが、下村さんはと聞くので寝ていたので部屋を出たと答えた。これからどうすると聞かれ海辺を散歩すると言うと連れて行ってと言うので出かけた。


 朝食後、6時半、女性達は、日焼け止めを塗り、プールを抜けて、砂浜に出て、高層ビル法方向を目指して、歩き出した。すると女性達が、ビジネスクラス出よかったわねと話し始めた。デーザートも豪華だし、第一座席が、断然広いわと吉沢さんが行った。


 宮入が、泉堂さんに、他の航空会社と比べて、どうかと聞くと、全体的には悪くないわねと話した。でも、アメリカ系の航空会社の食事の味は、いただけないわねと答えた。シンガポール、JAL、全日空の方が、ずっと良いわと語った。


 しかし、値段が、断然安いのには、驚かされたと言い、4時間台で到着できるグアムは、疲れないし、良い場所かもしれないと言い、施設や環境が良ければ、毎年でも来てみたいわと言った。吉沢さんも信じられないくらい暖かいと喜んでいた。


 そして、時間があれば、プロ野球、サッカー、オリンピック選手が、冬季の練習のために来てる、グアムの丘の上の広大な運動場で、練習風景を見たいわと言った。もし、偶然にも、一流有名選手に会ったら、一緒に記念写真を撮ったり、サインをもらったら最高ねと熱く語った。

 これに対し、そうなると言うねと泉堂さんが言った。泉堂さんが、吉沢君は、中学時代から陸上部で中距離の選手で活躍し、その後は、何やったのと聞くので高校時代は、柔道部に入り、大学に入って、ラグビー部に入ったと答えた。


 試合にも出たのと聞くので高校も大学も強豪校ではなかったので、大会に出たよと言うと、わー素敵と言い、見てみたかったわと言うと、吉沢さんが、きっと彼女がいて、応援してくれたんでしょと、なげやり気味に言うので、特定の彼女は、いなかったと答えた。


 泉堂さんが、うそ、信じられないわと言うので、信じようが、信じまいが、事実そうだった。でも、大学のラクビー部のマネージャしていたの娘が、その後、結婚することになったよと言うと、吉沢さんが、わー素敵と、声を上げた。やっぱりねと泉堂さんが意味ありげに微笑んだ。

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