世界創造者
エターナルロリコン師匠
プロローグ
「こんな人生……もう、ウンザリだ」
ビルの屋上から地上を見下ろしながら少年が言う。なぜ自分はこんな世界に生まれてしまったのか。なぜこんな世界が存在するのか。
そんな事を考えながら少年は震える自分の手足を見つめていた。
「ま、まぁ俺が死んでも?悲しむやつは居らんし?」
そんな事を言ってもやはり誰だって死ぬのは怖い。
少年は柵を乗り越え、背を外に向け深呼吸をする。
スー……ハァー……
そして──彼は落ちていった。
(おかしい、俺は確かに落ちたはずだ……)
少年は全身に風が当たるのを感じていた。
(おかしい……)
少年は閉じていた目を開ける。そこには街の景色ではなく、上も下も分からない真っ黒な世界に包まれていた。
「なんだ、これは」
そんな言葉が口から溢れた瞬間、
「君は、まだ……死んではいけない」
頭の中に誰かの声が響く。
「誰だ」
と少年が言う。
すると突然、自分と同じぐらいの大きさの光が現れた。
「君は……誰?」
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