第55話【指南書】「日の姿勢・復活の行」
水の姿勢で腎臓を復活させるのと、
クタクタに疲れた時、誰かが施術してくれたらいいが、誰もいなくても自分でできるので三日月流導引は便利じゃ。
『復活の行』は即効性があり、やればすぐに体が楽になるんじゃ。
足の循環が悪くなることで下半身にある臓器の不調にもなるんじゃ。
頻尿・便秘・婦人病も考えられるな。
腸や膀胱は体の中で一番暖かい場所で、ここの体温が低くなるのは危険信号じゃ。まず下痢になるじゃろうな、すると免疫力が下がり病気になりやすくなるんじゃ。
足を揉むことと足湯で温めることで、ある程度の快復は望めると思うぞ。
足の血流を良くしてやると頭も楽になるぞ。
睡眠もよくとれるようになるんじゃ。
さらに、足湯をして足を冷やさないうちに寝ると、起きた時に頭がクリアになっているんじゃ。
「祖父、仁蔵は、このように言っていました。あずきちゃんも足がだるくなることはあるの?」
「にゃ〜っ、にゃにゃにゃ」
「へ〜っ、最近は歳だからあると言ってます。こんど、もんであげるね」
解説は冬子が行います。
【正座】
老化は足からと昔から言われるように足の血液が心臓にうまく戻らない事で足や膝が弱くなります。
50歳を越えると筋肉が衰えるのでしょうがないのですが、なるべく老化を遅らせるため足の循環を良くする簡単な方法は正座です。
正座をすることで、ふくらはぎとふとももの筋肉と血管は体重で圧迫されます。5~10分くらい座ってから立つと圧迫された血管に血液が流れて血流が良くなります。
正座してふとももを上から押したり、体を後ろにそらせたりするのもいいです。
高名な落語家でも、晩年は足が弱っていたので正座すれば良いってわけではないようですが、毎日、朝と晩に正座する習慣は大切にしたほうが良いと思います。
【足首を伸ばす】
・足首を伸ばす→縮める。これだけでも足の裏まで来た血液を心臓に戻すポンプ機能が働き下肢静脈瘤の予防にもなります。
高齢の方で足首が硬い方がおられますので、意識して足首を動かすことは大切ですね。
【ふくらはぎをもむ】
ふくらはぎを直接、手でもみます。
足がだるい時、体全体がだるい時にふくらはぎをもむと快復することがよくあります。
また、膝が痛い時もふくらはぎをもむと痛みが無くなることもあります。
【水の姿勢】
①布団の上に仰向けに寝ます。
②左手の甲を上にして布団と背中の間に入れます。
最初は、肋骨の一番下、腎臓のある部分にあてます。
③両膝を曲げて左側に倒します。
膝を倒す事で手の甲で腎臓を押すことができます。
1回に押す時間は約10秒程度です。
④肋骨から徐々に骨盤まで手を下に降ろしていき腰全体を押します。
⑤右側も同じようにやりましょう。
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