第六話

「予約した筈のホテルが取れてなかった?」

「なので一晩泊めてください!」


「急に云われても困るよ」

「彼女と棲んでる、とか?」


「一人だけどきみが寝られる場所がない」

「足曲げて寝るタイプだから大丈夫!」


「……、……、……」


長い沈黙と溜め息の理由が、片付けが苦手な

あの頃と全く同じで思わず吹き出してしまっ

た。


そして数ヶ月後再び会いに行く事になる。

ある決意を持って。

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