第180話 えっちぃ姿、見たくないか?
わたしの誕生日だった、先週の土曜日。高校来の友人たちがゾロゾロと、わたしたちの家にやってきた。なんか、色々と食材の入った袋を手にしている。
「今年は、わたしたちに任せろ!」
まぁ、本人たち、すごいやる気になってるから、任せたけどね……。『意外とさまになってるんじゃない?』って呟いたら。この同級生で親友の女子3人……。
「ひなちゃん(仮名)くらいの『料理の腕』にならないと、結婚できないわよっ!」
それぞれのお母さんたちから、揃ってダメだしを喰らってきたとかで、この日は、いろいろと至れり尽くせりである。
さて、この親友たち……。
去年の、わたしの誕生日にはやらかしてくれたのを覚えていらっしゃるだろうか……? 覚えてない! と仰る皆さまは、第122話を参照してほしい。この
みんな、着る機会なんてあるのか? というより、見せる機会か?
まぁ、二年続けて、こんなことはないと、わたしは思っていたんだよ。もぉ、ホント君たちったら……ねぇ? 箍がはずれたとしか思えない。それに、どうしていつも、わたしが最初の生け贄なんだ?
今年の女子3人、まずは、彼を籠絡にかかった。
あ、彼とは、同じ大学に通う、
そんなわたしたちを見て、最近の親友たちは、『もう、お
「渡瀬、ひな(仮名)のえっちぃ姿、見たくないか?」
女子3人を代表するかのように、彼を煽る
そんな、彼の態度に満足したのか、すっごい笑顔。そんな笑顔を浮かべたまま、リボンをほどいていく。自分で開けちゃうって、それ、わたしへのプレゼントじゃないの?
小悪魔のような笑顔を浮かべた3人が手にして、ひろげたそれ……。
スクール水着が……2着。それも、形とか色とかなんかいろいろえっちぃ。
やってくれやがった……、こいつら!
これは、わたしと
捻りもオチもないけど、
「みんなが帰ったら、司くんには、着て見せてあげるよぉ。その時は、これ、着たまましちゃう? シチュエーションが変わったら興奮してくれるかなぁ? でもぉ、すぐに脱がされちゃうかなぁ?」
そんなことを、彼の耳元で、でも、みんなに聞こえるように囁いてあげた。
女子3人に男子2人も、揃って顔を真っ赤にしてた。わたしからの仕返しだ!
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