第113話 慰めてやんなきゃ
昨日は、わたしが本命? としている(何故、? なのかは、以前にも語ったことがあるけれど……)大学の合格発表がありました。
この日、彼とふたりで見に行こうと待ち合わせてたところに、もうひとり、友人が加わった。
あ、彼……とは、現在、リアルの世界で、わたしがおつきあいしている、
そして、友人……とは、中学来の親友である、
他人の合格発表に同席して、なにが楽しいのか、聞いてみた。
そうしたら……。
「ひな(仮名)は心配してないけど、渡瀬はダメだった時には慰めてやんなきゃダメだろ?」
とのこと。失礼だな、おい!
まぁ、彼も、本来であれば本命視していたはずの大学には、すでに合格しているのだ。行くところがない! というわけではない。わたしが、彼にくっついていってもいいんだし……。というか、そのつもりではあったりする。
「司くん? もしダメだった時は、美亜ちゃんが、このデッカい胸で慰めてくれるって」
茶化したわたしの頭に、美亜ちゃんが拳骨を落としてきた。
これは、わたしと
捻りもオチもないけど、
わたしは、無事に合格していた。
そして、彼の番……。
「あった……」
呟く声が震えてた。
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