第111話 もったいないくらいで……
前日(月曜日)、無事、高校の卒業式を迎えたわたし。
で、翌日(火曜日)。学校がないと、基本、普段の家のことをする以外、やることがないのだ。
暇を持て余してる? だろう、そんなわたしを、ランチに誘ってくれたおとながいた。
現在、リアルの世界で、わたしがおつきあいしている彼、
いつものように、わたしの自宅前まで迎えにきていただいた。申し訳なさでいっぱいなわたしに。
「娘と出かけたりランチしたりって楽しいのよねぇ〜。
「わたしも、お母さまとお出かけするの、楽しいですよ」
「ひなちゃん(仮名)は、ホントにできた
お母さまは、いつもそう仰る。
今日は、お母さまとふたりだけの回だった。相変わらず、彼は、自宅に置き去りである。
わたしの住むこの地方ではけっこうメジャーな、ハンバーグを提供するお店で、目玉焼きの乗ったハンバーグを食べながら、
「司から聞いたよ! なかなか大胆なこと言ったんだって?」
「えへへ、はしたなかったですかね? やっぱり」
「まぁ、相手に面と向かって言うわけだから、はしたなくはないでしょ? でも、ホントにいいの?
「いえいえ、わたしにはもったいないくらいで……」
これは、わたしと
捻りもオチもないけど、
「明日、ふたりで、部屋、見ておいで。旦那の友達が案内してくれるそうだから。ひなちゃんも一度会ってると思うよ」
そう言いながら、わたしに、書類の入った封筒をくださった。
いやいや、まだ、合格(発表は今週末だ)していませんが……。
あ、お母さまの言う大胆なことは、次の回に投稿予定である。あまりにも幼稚で恥ずかしいので、投稿を迷っていたりもする……。
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