第23話 結構知ってますよ

 今回は、前回登場の妹ちゃんの続き……。


 わたしの高校でのクラスメイト、熊谷くまがい真琴まことちゃん(仮名)の妹、美琴みことちゃん(仮名)が、図書室で『父の日』の夕飯の献立を考えてる時に訪ねてきた。



「……で? どうして、わたし?」


 この妹ちゃんの話によると……。


 一年生の時の調理実習の補助の授業、思わず手伝ってしまったわたしのことを見ていたそうだ。中等部の先生が褒めるほどの手際(いやいや、この時は、野菜、切っただけだ)を見て、関心を持ったらしい。この時、妹ちゃんと同じ班にいた、姉の真琴ちゃんに聞いたら、自分の友だちだ……と。

 そして、今年、真琴ちゃんにあげたバレンタインのチョコが、更なる期待に火をつけてしまったみたい……。真琴ちゃんたら、相当褒めてくれてたようで……。

 わたしの腕を見込んで、部活の監修をしてほしい……ということだった。

 妹ちゃんの部活は『家庭科部』。要するに、『料理を教えてください!』だ。


「う〜ん、料理教わるなら、顧問の先生がいるでしょ? 先生をとばしてわたしがやったら、先生もおもしろくないんじゃないかなぁ?」

「その先生がいいって言ってくれました。先輩なら任せてもいい……って。浅葱あさぎ先輩のこと、中等部の先生たち結構知ってますよ」


 まぁ、先生たちに根回しが済んでるんならいいか……。

 ということで、金曜日の放課後、活動時間に訪問することになった。



 これは、わたしと親友みあちゃんと、そのほか、少ない友だちを巻き込んだ、掛け合い語録。


 捻りもオチもないけど、彼女みあちゃんがいなかったら、今のわたしはいなかったと思うし……。


 次回は、当日の様子を綴ろうか……?

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