第15話 昨日、教えろ!

 昨日第14話からの続き……。

 今日から、学年末のテストなのです。午前中だけだけど、土曜日まで。うん、一日目が終わった。



 今日、テストが行われた科目に、美亜みあちゃんの不得意分野があった。まぁ、不得意って言うほど、彼女の点数はひどくはないんだけど。

 で、そこを教えろって、わたしに泣きついてきた昨日。いつもの鞄のほかに、もうひとつ抱えてたからイヤな予感はしてたんだ。


 深夜までつきあった結果……。

 学校に行くのに、家を出る時間は、ふたりともそれほど変わらない。でも、わたしのところは、わたしが朝の少しの時間でもお父さんと話がしたくて、朝ごはんを一緒に食べることにしてるんだ。

 美亜ちゃんも、わたしんにきたからには、その習慣にならってもらおう。

 で、無理やり起こしてつきあわせた。


「ね、眠い……」

「なに、ぶ〜たれてんだよ? あ、因みにな……、テストの勉強とかって、朝、やったほうが効率いいらしい……って、お父さん言ってたぞ」

「そういうことは、、教えろ!」


 そう言って、美亜ちゃんが、わたしの頬をつまんでる。

 どうやら、目は覚めたようだな。その、はだけた胸元、整えてから出てこいよ。



 これは、わたしと親友みあちゃんと、そのほか、少ない友だちを巻き込んだ、掛け合い語録。


 捻りもオチもないけど、彼女みあちゃんがいなかったら、今のわたしはいなかったと思うし……。


 次回は、高校二年編いまのおはなし。今年最初の定期テスト直前に出た、美亜ちゃんの爆弾発言だ!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る