2021-10-02

俺たちが影響を受けるのは、作品からでなければならない。

作品を創った人間に傾倒して、その全てを猿真似するようでは、駄目だ。


これは、おれがヨルシカの作品から学んだことだ。

そして、俺の思想に影響を及ぼさんとするものの一端だ。


きっと、この解釈だって創り手が想定したものと同一ではないだろう。

しかし、同一であろうとすることにそんなに意味があると思えない。

大事なのは、影響を受けながらも俺たちが俺たちなりに何を創るかだ。


思想は、誰だってつぎはぎだ。

思想が魂だと云うのなら、俺たちの魂はまるっきり真似事のつぎはぎだ。

ただ、魂を形作る上で、目指すスコープが人間であっては寂しいと思う。

目指すのがある人間ならば、その人間だって紛い物だから。


俺は、思想を形成する上で、作品に影響を受けながら、

人間を目標とせぬよう、生きてゆきたい。

また、それが生涯の目標とならぬように居たい。


目指すのは、作品であり、思想であり、もっとそういった

普遍のものたちだ。


それを目指した俺が紛い物になったとしたら、

それはそれで滑稽で、なんとも無二な塵だろう。


俺は、それでいい。

心は、魂は、俺にしか解らないもので構成されていたい。

誰にも、この苦しい人生を渡したくない。

痛みさえ、苦しみさえ俺のものだ。


他人の痛みは他人にはわからない。

俺の中で、俺は唯一無二でありたい。


そして、己が言葉に今以上の説得力をもたらすだけの生を重ねたい。

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