2021-09-19
人生において、この先、考えが上向いて、楽しい期間を長く過ごすことなど有り得ない。
いや、そう成りたくない。
今、人生は、俺にとって余りに困難で、
余りにも詰まらない。
今後人生を楽しむようなことがあったら、
苦しんでいる今の俺が報われないと感じる。
人生が、一般で云われるように楽しいものだなんて悟ってしまったら、
これまで俺が悩み苦しんできた全てが無駄に成ると思う。
人の痛みが他人に判るかよ。
誰にも理解しえないこの苦しさは、俺だけは判って居なければならない。
人生に前向きに成ることは、それこそ俺自身の否定だ。
俺の人生が苦しみから解放される日は、きっとこない。
終わりのない苦しみの中でもがくくらいなら、
どこかで一区切りつけたほうが良いのかもしれない。
俺は正直言ってまだ若い。
だから、せめて30まではなんとか生きてみようかと思う。
30になっても何も得られていないようであれば、
まだ人生に絶望しているようなら、
まだ何も背負っていないようなら、
まだ終わりのない苦しみを背負っているようなら、
その時は、人生に終止符を打っても良いのではないか。
俺の心境が大きく変化するとは余り考えられないが、
それだけの期間があれば何か起こっているかもしれない。
自分の力で生きようとして数年間、俺は何も得られなかった。
それどころか、とても多くを失ってしまった。
この先もただ失い続け、届いたはずのものに届かなくなり、
向上心を殺し続けてゆくのだろうか。
俺の中に残った努力して居た頃の自分が、
それをまだ否定している。
だから、まだ俺は全てにおいて死んだわけではないようだ。
燃え滓のような原動力を隅の隅まで使い切るまでは、
まだ死ぬことは出来なさそうだ。
死んでいいと思うまで生きなければならない。
死んでいいと思うまで生きるには、
努力をしなければならない。
惰性で生きて居ては、きっと死ぬ決心すらつかないままだ。
死ぬために努力をしよう。
早く死んでいいと思いたい。
俺には、もうそれしかない。
他の人生もあったのだろうが、そっちへはいけない。
過去の後悔と、出来損なった現状を抱えて
塵のように歩いてゆくだけだ。
人生とはなんて、なんて辛いのだ。
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