天国
覚えているだろうか。
僕だけを置いてあなたが去った、あの日を。
僕は覚えている。
あの日あの瞬間が世界で一番長かったことを。
僕が必死に掴んだあなたの腕の感触を。
あなたが最期に僕にむけた笑顔を。
あなたが行ってしまった後も、世界は変わらず回っていた。
少しばかり悲しみ終えたら、皆日常に戻っていった。
止まったままなのは僕の世界だけだった。
知っているだろうか。
寝て起きればあなたがそこにいると、僕が信じて疑わなかったことを。
探せばまたあなたに会えると思って、僕がずっと探し続けていたことを。
僕が絶対に諦めなかったことを。
でも。
ようやく、また逢えた。
7分間タイムアタック作品集 日隅 @waka-nu-6109
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。7分間タイムアタック作品集の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます