第5話 気持ちを入れる

大切な人の、電話でのひと言に傷つき、険悪ムード

気づいて欲しいのに、気づいてくれない

涙が溢れ落ちた

だから、感情的になる事を、グッとこらえて

一旦、電話を切った

ごめん、泣けて来たから、電話切る!プツッ

そして、出来るだけ落ち着いて、冷静さと平静さを

思い起こしながら、一連の出来事に向き合って

自分が何をしたかったのか、どう言えば伝わるのか

よく、考えて、感情はひとまず、横に置いておいた

それは、昨日の事から遡った

友人とドライブの帰り、その人からの仕事終わりの電話

友人は雪道で運転に集中、電話の会話の中で、放たれたひと言

なんだか、馬鹿にしてような言い方に、聞こえたんだよね

それが、今朝の険悪ムードにも繋がっていて

大切な人の、発する言葉はいつも天の邪鬼

だから、私は、昨日のひと言にどう感じたのか

きちんと伝える事にして、メールで伝えてみたの

休憩や、昼休みに送ったメールに返事が、送られてくる

その人の仕事が終わるころには、仲直りしていたよ

何を伝えたかと言うと、まるで、私を思わないような言葉だから、こう言ったの

考えている事や、思っている事は、言葉や態度、行動に移さないと

相手の心に気持ちとして、愛情として、入れる事は出来ないんだよ

だから、心に刻む、っていう言葉があるんじゃないの?

そう、考えも、思い、想いも、表現しなきゃ

相手の心に、入っていかないんだよね

電話の最中、待ち合わせ場所で待ってた私

その人は、向かう途中で、トイレに立ち寄って

戻ってきてすぐ、ただいま、って言わない

わりとそんな事が多い、大切な人

私だったら、待ってる人のことを思ったら、乗ってすぐに言うよ

そういう行動に移す事が、どれだけ相手を想って、思っているかの

気持ちを入れる行動でしょう?

どんなに、待たせて悪いと思ってても

それを、行動に移して表現しない事には

その考えも、思いも、伝わらないし

何より、自分の気持ちが、相手に入っていかないよ

すると大切な人は、着いて車のドアを開けるなり

突然のキス攻めと、ごめんと、私を抱きしめてひと言

そうだよ、それが相手に自分の想いを入れる事

だから、ありがとう、と返した

きっと、こんな事が、多々あるだろうさ

その度に、私は、落ち着いて、ちゃんと言葉で

本当に伝えたい事、わかって欲しい事を

伝えていくんだよね

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