第2話 我が子に感謝

生まれつき、自閉症スペクトラムと、AD/HDを

持って生まれて来た我が子

女の子が良いなぁと、わたしの希望とは裏腹に

男の子として生まれて来た我が子

小学生になるまでは、手のかからない

非常に良い子で育ち

小学生になるにつれ、どんどん障害が強く出始め

言ったことを理解出来ず、我が道を突き進む

ルールは守れず、破天荒

周りに合わせて行動も出来ないため

子育ては、困難を極め

この子を産んだのは、間違いだったのかと

何度も自分を責め、我が子に虐待じゃないかと思うほど

叱りまくり、時には鍵をかけ、外にだし、謝るまで、反省させた事もあった

これじゃ、何も変わらないと

必死で考え、いろんな事に、自分から積極的にやっていき

毎日、外で勉強、お風呂は銭湯と2カ月続け

ようやくルールを理解させ

公の場にも頼り、施設で心理士の先生と面談もした

医療機関でも、困りごとは何でも話した

私自身も変わらなければと、模索し

もがいているうちに、本屋でアドラー心理学と出会い読みあさって率先し、自らも変わる努力をした

その甲斐あって、現在

親子関係は、とても良好

離婚して実家に身を寄せてから10年は経つ

みんな歳を取り

私の兄は腰の病気で、雪かきが出来なくなり

父だけがやっていたのだか、我が子が参戦

今は、高校受験生の我が子

接し方を変えたことで、考えもしっかりし、自分をしっかり持つようになり

今は、前に向かって進んでいる

それまでは、登校拒否と、我が子も苦しんで

人間関係も上手くいかず、友達も出来なかったのだが

今は、友達も出来、クラスにも行けるようになった

今にして思う

この子を産んで良かった

じいちゃんに手伝い、雪かきをしている

手術をして、何もできない私のために

お母さん、助けるよと

炊事洗濯をやってくれ、冬の雪かきをじいちゃんと2人

私の車を停めてるとこまでやってくれ、私が車に乗ると

俺も乗せてってもらうからと、無理しないでね

車の雪までちゃんと、はらってくれる

時には疲れて、ブーブー文句を言いながらも

私の頼んだ事をやってくれ、いろいろと世話をしてくれる

きっとこの子は、私達を助けるために、生まれて来たのかもしれないな

勝手ながら、そんな事を思う

私はこの子を産んで良かったのだと、心から思え

そんな我が子に、感謝の気持ちで、今は子育て奔走中である

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