第385話 みんなまとめて紹介します
デボラ、ミオ、ナタリア、オリヴィアの言っていた古の盟約とはシャーロットが行使した史上最悪の隷属魔法とされる
『こんなこと知っている人族っておれくらいなんだろうな……。また歴史の裏側を知ってしまった……、それはいいとしても
ミナトがそんなことを考えていると、
「シャーロット様。吾輩、アースドラゴンの
「何ですって!?」
「あなた……、発声ができるようになってからいきなり饒舌になったわね……。まあいいけど……、それでアースドラゴンだけど私の眷属じゃない!彼女はミナトの眷属よ!」
シャーロットがミナトを指し示す。
「ミナト!折角だから皆を喚んであげて!まとめて紹介した方が話が早いわ。そろそろギルドに紛れ込んだ東方魔聖教会連合の連中もミオによって炙り出されたんじゃない?」
「確かにそのほうがいいよね……」
ミナトがそう答えて【転移魔法】である
【転移魔法】
眷属の獲得という通常とは異なる特異な経緯から獲得された転移魔法。魔法陣を使用することなく眷属を召喚することが可能。当然、送り返すことも可。建造物等がある場合しっかりと避けて召喚・送喚するのでそういった点は心配無用。
「……どうやらまたマスターに喚ばれたようだ」
そう呟きながら登場したのは真紅のロングヘアーに切れ長の目、抜群のプロポーションを誇るデボラ。
「ん?あれ……?マスターのいたダンジョンに戻ってきた?」
透き通るような青い瞳と青い髪、透明感と可愛らしさを極限まで高めたかのような容姿をしているミオが言ってくる。
「なるほど、先ほどは驚きましたが
そう言うのは先ほどと同様に執事風な装いに白い髪、凛々しいとも表現できる中性的な美しさを湛えた女性、オリヴィアである。
登場したレッドドラコンの長、ブルードラゴンの長、フェンリル。そして、
ふよん。
ミナトの
その光景に言葉を失って立ち尽くす
『黒髪ロングヘアーの美人が言葉を失っている。呆気にとられるとはまさにこんな感じかな……。ま、しょうがないよね……』
そんなことをミナトが考えていると、
「改めていまの私の家族を紹介するわ。レッドドラゴンのデボラ、ブルードラゴンのミオ、アースドラゴンのナタリア、フェンリルのオリヴィア、エンシェントスライムのピエールちゃんよ」
そうして一拍の区切りをつけて、
「そしてこの子たちをテイムし名前を付けた張本人にして私たちのパートナーがこのミナトよ!」
そんな紹介をされてしまうミナト。すると
『だ、大丈夫かな……』
ちょっと心配になるミナトだが、
「ちなみに私が第一夫人よ!そこは忘れないで!」
「うむ。そして我が第二夫人だ!」
「ん。そうしてボクが第三夫人!」
「
「私はマスターの忠実なる僕であり愛人ですね」
「ワタシが二人目の愛人でス~」
そんな
「ミナトはスゴイのよ?ピエールちゃんは違うけど、私は魔王の支配から切り離すことが目的だったとはいえ
『あ、それっておれがさっきシャーロットに聞きたかったことだ……。本当にどうしてテイムできたんだろう……?』
そう思うミナトの心を無視するかのように、
「多分だけどミナトの力が私よりも高いレベルで作用しているからだと考えられる。つまりこの私がかけた
ミナトのことを誇るように胸を張ってそう宣言する美人のエルフ。デボラたちも感心したように頷いている。すると、
パリン……。
そんな音と共に
「え!?」
驚いているミナトに、
「魔王様に我が剣と生涯の忠誠を捧げます!」
頭部がない筈なのにその声はミナトの耳へしっかりと届いた。
「あ、あのう……、い、いや……、だから魔王じゃないんだけど……」
しどろもどろで返すミナトのそんな言葉は聞こえないとばかりに跪いて、たぶん頭部があれば頭を垂れている
「あ……」
ミナトは気付いてしまった……。
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